モンゴルの国家的祭典「ナーダム」の開会式に出席された天皇、皇后両陛下=11日、ウランバートル(代表撮影・時事) 【ウランバートル時事】モンゴルを訪問中の天皇、皇后両陛下は11日、フレルスフ大統領夫妻と共に、首都ウランバートルの国立中央スタジアムで、同国最大の祭典「ナーダム」の開会式に出席された。
ナーダムは同国の伝統文化を象徴する祭典で、例年、「革命記念日」の7月11日から3日間開催される。「男の三つの競技」とされる相撲、競馬、弓射を中心に、全国から集まった選手が競う。
この日の開会式で、両陛下を紹介するアナウンスが流れると、1万人を超す観客から拍手が起きた。騎馬隊の行進など約2500人によるパフォーマンスが行われ、両陛下は貴賓席から双眼鏡を使って熱心に鑑賞した。
両陛下は続いてスタジアム近くの弓射競技場を訪問。大統領が空に向かって弓を放つと拍手を送った。羊のくるぶしの骨を指ではじいて的に当てる「シャガイ」の競技場にも立ち寄り、実際に体験もした。
開会式出席は、国賓としての公式行事の一つ。2007年には皇太子時代の天皇陛下が出席した。
11日夕には日本大使公邸で、日本とゆかりのあるモンゴル人16人と面会した。

ナーダムの弓射競技会場で、フレルスフ大統領(右手前)が射た弓矢を眺められる天皇、皇后両陛下=11日、ウランバートル(代表撮影・時事)

羊の骨を指ではじいて的に当てる競技「シャガイ」を体験される天皇、皇后両陛下=11日、ウランバートル

日本大使公邸で、日本とゆかりのあるモンゴル人と面会される天皇、皇后両陛下=11日午後、ウランバートル