吉井澄雄さん 劇団四季創立メンバーの一人で、舞台照明家の吉井澄雄(よしい・すみお)さんが2日、老衰のため川崎市の自宅で死去した。92歳だった。東京都出身。葬儀は親族のみで営んだ。後日、東京都港区の自由劇場でお別れの会を開く。
1953年に故浅利慶太さんらと共に劇団四季を立ち上げた。「ひかりごけ」「オンディーヌ」「思い出を売る男」などの四季作品のほか、一般演劇やオペラなど数多くの舞台照明を手掛けた。79年に芸術選奨文部大臣賞、2003年に旭日小綬章。17年には読売演劇大賞の芸術栄誉賞を受賞した。日本照明家協会名誉会長。

吉井澄雄さん(撮影:上原タカシ)