
和歌山県「アドベンチャーワールド」からジャイアントパンダ4頭が中国に返還された。パンダ不在となった「ブリーディングセンター」の一部で、2025年7月19日から「レッサーパンダ」の展示がスタート。
そんな中、「アドベンチャーワールドのレッサーパンダめちゃ可愛いんやで!」とつぶやき、お茶目で可愛いレッサーパンダの写真をX(旧Twitter)に投稿した、でめ金太郎さん。
その可愛い様子は519万以上表示され、9万4千以上のいいねがついた。
アドベンの「レッサーパンダ」めちゃ可愛い
でめ金太郎さんに詳しく聞いたところ、写真は2022年8月にアドベンチャーワールドで撮影したものだという。
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「後でわかったのですが、この子は『ムギ』くんという名前の男の子で、2025年3月に長野市茶臼山動物園に引っ越したようです。当時は特にレッサーパンダ推しというわけではありませんでしたが、この時のムギくんの可愛さ、愛らしさに一気にやられました。パンダ舎の後に入るということで、レッサーパンダの新たな魅力が発見できることを楽しみにしています」(でめ金太郎さん)
年に一度はアドベンチャーワールドを訪れているという、でめ金太郎さん。
「アドベンチャーワールドは、動物園、水族館、遊園地が一体になっていて、それら全てを楽しめるのが魅力です。とくに夏休み中は夜間特別営業となり、閉園時間が17時までから20時までに延長されるナイトアドベンチャーが開催されるので、いつもと違う雰囲気が楽しめて、おすすめです」(でめ金太郎さん)
気軽に会いに行けるのも魅力
アドベンチャーワールドでは1988年からレッサーパンダを飼育しており、これまでに17頭の繁殖実績があるという。
実は野生の「レッサーパンダ」は、IUCNレッドリスト【EN:絶滅危惧】に分類されており、ジャイアントパンダ以上に絶滅の危機にさらされている。
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絶滅が危惧される全32種の動物を可愛いイラストで解説した『絶滅危機動物ファイル』の著者で、イラストレーターのキクチミロさんにお話を聞いたところ、幸運なことに、レッサーパンダは日本各地の動物園で多くの個体が飼育されているそうだ。
「そのため、気軽に会いに行けるのもレッサーパンダの魅力だと思います。様々なしぐさや行動を観察しやすい種でもあるので、長い時間、見て楽しめるのではないでしょうか。たくさん見て好きになったら、野生での現状など、レッサーパンダについてもっと知りたくなると思います」(キクチミロさん)
「マナティー」にも注目
レッサーパンダ以外にも、キクチミロさんの著書にも登場する、IUCNレッドリスト【VU:危急】に分類されている「マナティー」にも注目してほしいという。
「攻撃性を失い、のんびり平和に暮らせるような体になったところに、進化のおもしろさを感じます」(キクチミロさん)
多くの野生動物が絶滅の危機にあることについて、「要因のほぼ全てがヒトの活動によるものです。その歴史や原因を知ることで、動物たちを守る活動や、その手助けへのヒントが見つかるかもしれません」と、キクチミロさん。
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「みなさんが普段の生活で当たり前にしていること、買っているものなどの中にも、野生動物を苦しめる原因がたくさん潜んでいます。身の回りのことを少しずつ意識してみるだけでも、野生動物を守ることにつながっていきます」(キクチミロさん)
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)