暑さ対策グッズのコーナーに並んだハンディーファン(携帯用扇風機)=6月16日、東京都渋谷区のハンズ新宿店 経済産業省は12日、メーカーや輸入販売事業者に製品の回収とリサイクルを義務付ける「指定再資源化製品」に関し、小型リチウム蓄電池を使用したハンディーファン(携帯用扇風機)の指定を検討する方針を示した。リチウム蓄電池を使った製品は廃棄処理の過程で発火事故などが多発している。このため携帯用扇風機を原因とした火災の発生状況などを踏まえ、指定が必要か判断する。
同日開いた循環経済(サーキュラーエコノミー)政策を議論する有識者会議で、経産省が方針を示した。携帯用扇風機は輸入製品が多く、充電中に出火した事故も起きていることから、流通実態などの調査を進める。リチウム蓄電池を使うコードレス掃除機や電動シェーバーも、蓄電池を取り出して個別に回収できる設計になっているかといった点を踏まえ、指定の必要性を検証する。