立憲民主党の両院議員懇談会であいさつする野田佳彦代表=22日午前、国会内 立憲民主党は22日、両院議員懇談会を国会内で開き、参院選の総括について議論した。改選22議席から横ばいの結果を受け、複数の出席議員が野田佳彦代表ら執行部の責任を問いただした。
懇談会では、執行部が総括文書案を提示し、出席議員の意見を聴取。野田氏は冒頭で「惜敗した皆さんの声を聞いて文案を作った。それに基づき、さらに突っ込んだ総括をしてほしい」と述べた。
文書案は「事実上の政権選択選挙で受け皿としての評価を得られなかった」と指摘。野田氏らの進退には触れず、「執行部は今後のかじ取りに、より重く大きな責任と判断が求められる」などと記した。
これに対し、出席議員の一人は「責任を取るのは野田氏か、他の執行部か」と迫ったが、野田氏らは明確に回答しなかった。
参院選の結果についても「惨敗だ」「危機感が足りない」などの批判が相次いだ。懇談会後、大串博志代表代行は記者団に「事実上の敗北と認識しなければならない」と述べ、文書案を修正する考えを示した。
懇談会は約2時間半続き、大串氏によると21人が意見表明。自民党との「大連立」も議題に上ったが、野田氏は「考えていない」と否定した。
立民は26日にも臨時の常任幹事会を開き、総括を正式決定したい考えだ。

立憲民主党の両院議員懇談会に臨む野田佳彦代表(左端)ら=22日午前、国会内