名もなき小川の岩の下にミミズを差し込むと…… 出てきた“長〜い影”に「驚きました」「最高ですね!」

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2025年09月01日 22:05  ねとらぼ

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名もなき小川の岩の下にミミズを差し込むと……

 現地調達したミミズと釣り竿を使い、ある生き物を粘り強く狙う様子がYouTubeで話題です。動画は「見ているだけで多幸感」「自分で釣ってさばいて食べるとか最高」と注目を集め、記事執筆時点で20万回以上再生されています。


【画像】出てきた生き物


 動画を投稿したのは、釣りが好きすぎるあまり31歳にして勤めていた会社を辞めて釣り旅に出た「たくわん」さん。日本全国を車1台で生活しながら巡り、その様子をYouTubeチャンネル「たくわんのフィッシングライフ」で公開しています。


 以前には“日本一遠い島”で、カニをエサに釣りをしたときの様子を紹介しました。今回は千葉県を舞台に、現地で採取したミミズと落ちていた竹の棒で作った釣り竿を使い、ある魚を狙っていくようで……?


 たくわんさんはまず、溝でミミズを探すところからスタートしました。久しぶりにウナギ釣りをやってみようと思い、釣りエサに使うミミズを採取しに来たのだといいます。ウナギ釣りに使うミミズは太めで、アピール力やにおいが強いものがいいのだとか。


 ミミズを確保したら、釣り竿を探すことにします。釣り竿も現地調達するため、波打ち際で打ち上げられている棒が目当てです。長さは1メートルもあれば十分ですが、太さや強度も必要になるとのこと。あちこち探し歩いた結果、いい感じの竹の棒を発見できました。


 たくわんさんが挑戦するのは「ウナギの穴釣り」です。仕掛けには先ほど拾った棒と太めの糸、小さくて強い針を使います。1メートルほど引き出した糸に針を結び、竹の先端に割れ目を入れ、割れ目に糸を通して針を固定すれば手作りの釣り竿が完成しました。針にミミズを付けたら準備完了です。


 ウナギを狙っていくのは、地図にも掲載されていない名もなき小川とのこと。ウナギは夜行性であり、日中は岩の隙間などにある隠れ家に入り込んでいるため、そこに先ほど作った仕掛けを突っ込んで釣るのだそうです。


 7時23分に釣りをスタートすると、早速岩壁から顔を出しているウナギを発見します。仕掛けを目の前に持っていくとものすごい勢いで食い付いてきました。しかし、針にはかからず、あっという間に引っ込んでしまいます。ミミズを付け直してしばらく待ちましたが……ウナギが再び姿を現すことはありませんでした。


 ここはいったん諦めて、違うウナギの隠れ家を探すことにします。発見した穴に釣り竿を差し込んで待っていると、先ほどとは別のウナギが姿を現しました。ウナギの魚影が濃いことに驚きつつ、たくわんさんはウナギとの静かで熱い真剣勝負を続けていきます。


 幾度となくエサだけを取られながらも、試行錯誤を続けるたくわんさん。しかし、警戒されてしまったのか満腹になったのか、このポイントでもアタリがなくなってしまいました。


 静かに移動しながらポイントを探し、怪しい穴には仕掛けを差し込み、しばらく待つ……という動きを繰り返しますが、なかなかウナギに出会うことができません。


 ウナギを探す中で、水底でじっとしているウシガエル、穴に差し込んだ仕掛けに釣られたモクズガニやテナガエビなど、さまざまな生き物と遭遇したたくわんさん。カニやハゼ、エビはウナギが食べるため、そういった生き物が入っていた穴にはウナギがいない可能性が高いそうですよ。


 その後、たくわんさんは最初にウナギを見つけた穴でリベンジをすることにします。釣り竿を入れて待つとアタリがありましたが、針掛かりしませんでした。続いて別の方向から釣り竿を差し込んでみると、またアタリがありましたが……どうしてもエサだけ持っていかれてしまいます。


 ここで作戦を変更することにしました。釣り竿に固定していた糸を外して送り出せるようにして、ウナギがエサをくわえたときに巣穴の奥に持っていけるようにしてみます。


 もう一度釣り竿を差し込んでみると、早速アタリがありましたが……やはりエサだけを取られてしまいました。どうしたら取られなくなるか考え、次はエサの刺し方を変更。再び釣り竿を差し込んでみると、すぐにアタリがきました。


 はやる気持ちを抑えながらじっくりと待ち、タイミングよく引き上げると……糸の先には、待ち望んでいたウナギの姿が! エサを20回以上取られても決して諦めず、試行錯誤を続けたたくわんさんの粘り勝ちですね。


 ウナギが釣れた場所の水深は20センチほど、最初に見かけたところの水深は10センチほどだったといいます。こんなに水深が浅いところにウナギがいるだなんて、驚くばかりです。


 ウナギを1匹釣り上げたところで時間を確認すると、気付けば12時43分になっていました。効率が悪い釣りのように思われそうですが、「本来自然から食物を得るという行為は、これが当たり前なのではないかと思う」と話すたくわんさんなのでした。


 苦労して釣り上げた獲物であれば、すぐに食べたくなってしまいそうなもの。しかし、ウナギは水の中で1〜3日生かして泥を吐き出させないと、おいしく食べられないのだそうです。そこで、カルキを抜いた水にエアーポンプを入れ、水を換えながらしっかりと泥を抜いていきます。


 泥抜きが完了したウナギは丁寧にさばき、骨と頭を焼いて煮込んでうまみを抽出したタレをたっぷりと塗りながら、炭火でじっくりと焼きました。そして完成した天然ウナギのかば焼き丼と肝の串焼きは、日本酒とともにいただくことにします。


 丁寧に泥抜きをしたウナギは全く臭みがなく、皮はぱりっと焼けていておいしかったとのこと。不思議なことに、天然ウナギの脂は全くしつこさを感じないそうです。最後は苦労して食物を得た者に訪れる幸福感に酔いしれつつ、一日を終えたたくわんさんなのでした。


 なお、ウナギは地域によって捕獲できる大きさや時期に制限がかけられている場合があります。捕獲する際は必ず各自治体のルールを確認し、従うようにしてください。


 たくわんさんによるウナギ釣りの様子に、コメント欄では「最高ですね!」「これ以上ないぜいたく」「めっちゃ面白かった」「釣り上げるまでの試行錯誤が楽しいんですよね」「天然のウナギってこんなにもいるんだ」「このような小川にうなぎがいるとは驚きました」「たくわんさんが作るご飯は全部がおいしそう」といった声が寄せられています。


 たくわんさんは、YouTubeチャンネル「たくわんのフィッシングライフ」の他にInstagram(@takuwannofishinglife)やX(@PzLdm25y1D4W6yn)でも日々の釣りの様子を発信中です。


動画提供:YouTubeチャンネル「たくわんのフィッシングライフ」




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