北陸 8日明け方にかけて「線状降水帯」発生のおそれ 災害級大雨に警戒

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2025年09月07日 15:24  日本気象協会

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日本気象協会

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8日(月)にかけて日本海から南下する寒冷前線の影響で、北陸地方では激しい雨が降る所があるでしょう。特に新潟県と石川県では7日(日)夜のはじめ頃から8日明け方にかけて「線状降水帯」が発生し、大雨災害発生のリスクが急激に高まるおそれがあります。

新潟県、石川県を中心に非常に激しい雨が降る見込み

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7日(日)に日本海を南下している寒冷前線は、8日(月)の昼過ぎにかけて北陸地方を通過する見込みです。この寒冷前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む影響で、北陸地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。7日と8日に予想されている1時間降水量は、多い所で新潟県では50ミリ、石川県では40ミリとなっており、激しい雨や非常に激しい雨が降るおそれがあります。線状降水帯が発生した場合は、局地的に降水量が更に多くなるでしょう。

7日夕方から8日昼過ぎにかけては、土砂災害や低地の浸水、河川の増水や氾濫に十分な注意・警戒が必要です。急な斜面や増水した河川などの危険な場所に近づかないことや、注意報・警報、土砂災害警戒情報などの最新の気象情報の入手を心がけ、身の危険を感じたら迅速な避難を行って下さい。

北陸地方で1か月ぶりに線状降水帯発生のおそれ

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気象庁は線状降水帯を「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50〜300km程度、幅20〜50km程度の強い降水をともなう雨域」と定義し、発生した場合には「顕著な大雨に関する気象情報」を発表して避難を呼び掛けています。

ちょうど1か月前の8月7日の明け方頃には石川県の加賀北部で線状降水帯が発生し、「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されました。この日の金沢の日降水量は332.0ミリを観測して通年での統計史上1位の値を更新し、住家の浸水や道路の冠水、土砂崩れなどの被害が発生しました。

再び線状降水帯の発生となった場合は同様の被害が発生するおそれがあります。また、仮に線状降水帯が発生しなかった場合でも、大雨のリスクが高まっていることに間違いありませんので、油断することなく身の安全を確保するようにしてください。

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