日本プロスポーツ大賞の授賞式に出席した石破茂首相(右)と自民党の麻生太郎最高顧問=1月29日、東京都千代田区 石破茂首相の在職日数は23日で358日となり、麻生太郎元首相と並ぶ。昨年10月に就任した首相は直後の衆院選で与党過半数割れの惨敗を喫し、当初は短命政権に終わるとの見方が強かった。参院選敗北で退陣表明に追い込まれたが、24日に通算在職日数は戦後就任の首相36人中26位となる。
林芳正官房長官は19日の記者会見で、首相の在職日数への所感を問われ、「首相は自民党総裁として残された時間、全身全霊で課題に取り組む」と強調。首相周辺は「ワースト10を抜け出せた」と安堵(あんど)の表情をのぞかせた。
石破氏と麻生氏は因縁の間柄だ。麻生政権時代の2009年、自民が東京都議選で敗北すると、石破農林水産相(当時)は総裁選前倒しを主張し、麻生首相(同)の退陣を事実上要求。以来、麻生氏は石破氏に距離を置き続けている。