27日放送『住人十色』=女性がひとりでセルフビルドした家(C)MBS 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色〜家の数だけある 家族のカタチ〜』(後5:00 ※関西ローカル)の27日放送回では、「女性ひとりでセルフビルド! 木や土の力を活かす自然素材の家」が登場する。
【住人十色】甲子園のグラウンド4分の3の大きさがある広大な敷地 住人(アルジ)は、佐賀・唐津市に暮らす子どもが3人いる5人家族。7年前に建てた家には、まるで海外の邸宅のような巨大なプールがある。そんなプールのデッキを通って家の中に入ると、木をふんだんに使った天井高3.5メートルの開放的なリビングダイニングキッチンが広がっている。実は、この家はすべて妻が自分ひとりで作った、いわゆる“セルフビルド”したものだという。
福岡で生まれ育った妻は子どもの頃から家づくりに興味があり、将来の夢は「自分の手で家を建てること」。その思いは大人になっても冷めることなく、職業訓練校に通って大工の技術を習得。さらに設計事務所に勤務し、設計のノウハウを身につけた。
そして、唐津で一目ぼれした土地を100万円で購入。まずは夢のマイホームをセルフビルドするための拠点となる仮住まいを建てた。こうしてできた最初の家は、「ストローベイルハウス」と呼ばれる藁(わら)と土で作る自然素材の家。この仮住まいをセルフビルドしてスキルを磨き、本格的な住まいづくりに着手。そんな中、たまに家づくりを手伝いに来てくれた大工の1人が現在の夫で、結婚と双子の妊娠、出産を挟みながら3年かけて自宅を完成させた。
壁は、発酵させた藁を混ぜた昔ながらの土壁。家全部でトラック20台分ほどの土を使い、自分たちの手で1年かけて塗った。階段の下は、土地の段差を生かして作った約27帖の作業部屋。出入口は甲子園のグラウンド4分の3に相当する広大な敷地につながっている。
暮らしもセルフビルドし忙しい毎日を送っているが、今後は「ゆっくりものづくりとかをしながら、自分らしくいられるようなカフェとかをやれたら」と妻は話す。実は今、新たな夢に向けてキッチンをセルフビルドしているという。