海上自衛隊のイージス艦「ちょうかい」の米国派遣に先立ち実施された、巡航ミサイル「トマホーク」の模擬弾を使った搭載訓練=25日、神奈川県の海自横須賀基地(防衛省提供) 防衛省は26日、米国製巡航ミサイル「トマホーク」を最初に搭載する海上自衛隊のイージス艦「ちょうかい」(長崎県・佐世保基地)を2026年9月中旬まで米国に派遣すると発表した。トマホーク発射機能を付加するソフトウエア改修を行い、来夏ごろまでに米の試験海域で実射試験を実施する。
トマホークは射程約1600キロ。湾岸戦争や今年6月のイラン核施設攻撃でも使用され、米軍の先制攻撃の代名詞となっている。反撃能力(敵基地攻撃能力)保有を認めた22年策定の国家安全保障戦略の下、海自が他国領土を攻撃できる実戦的な兵器を運用することになる。