歌手アリアナ・グランデ(32)が、トランプ大統領の支持者に対して「食料品は安くなった? 健康保険料は下がった?」などと大統領が公約通り生活を改善してくれたのか問う投稿をし、トランプ氏とホワイトハウスの怒りを買った。
グランデはインスタグラムのストーリーに、ポッドキャスターのマット・バーンスタイン氏の投稿をシェア。トランプ米大統領に投票した人々に対して、2度目の就任から250日が経過した現在トランプ氏が掲げていた公約によって「生活は本当に良くなった」のか質問。そして、それは移民やトランスジェンダーの人々の苦しみ、あるいは言論の自由への攻撃に見合うものなのか問いかけて、支持者を批判した。
これを受け、ホワイトハウスのデサイ副報道官はグランデの楽曲のタイトルを引用して「涙をこらえて(2020年の楽曲『セーヴ・ユア・ティアーズ』)、アリアナ。トランプ大統領の行動はジョー・バイデン(前大統領)のインフレ危機を終わらせ、数兆ドル規模の新規投資をもたらしているのだから。彼はまるで魔法のように(2020年の楽曲『ジャスト・ライク・マジック』)大統領令に署名し、アリアナ・グランデのコンサートファンをだましたとしてFTC(連邦取引委員会)がチケットマスターを取り締まる道を開きました。早く良くなりますように(2018年の楽曲『ゲット・ウェル・スーン』)、アリアナ!」と声明を発表して反論した。
しかし、「ゲット・ウェル・スーン」は2017年に英マンチェスターで行われた公演を襲ったテロ事件について歌ったとされる楽曲で、被害を受けた人々への「早く良くなって」とのメッセージが込められているといわれているだけに、痛烈な応戦だと非難されている。
グランデは昨年11月の大統領選では民主党候補だったハリス前副大統領を支持しており、トランプ氏が当選した際には「結果にはかりしれないほどの重苦しさを感じているすべての人々の手を取ります」と投稿していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)
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