インタビューに答える小林鷹之元経済安全保障担当相=30日、国会内 自民党総裁選に立候補した小林鷹之元経済安全保障担当相はインタビューに応じ、党の世代交代や脱派閥の人事の必要性を訴えた。
―現役世代の支持を得るための取り組みは。
同じ時代を生きてきた私たちが前面に出ることが、現役世代の共感をより生みやすい。能力と実績に基づいて、当選期数や年齢に関係なく人事をフェアにやっていく。若ければいいというものではないが、本当に能力のある人材が若手にいるのであれば積極的に押し出していく。
―具体的にどう能力を評価するか。
誰か1人が評価するのではなく、多面的に評価できる仕組みをつくっていきたい。旧派閥の順送り人事といった、こだわる必要のないところは早急に撤廃していく。
―企業・団体献金の規制強化に向けた対応は。
実効性を高めることが大切だ。(政治資金)収支報告書をオンライン提出しない政党支部について、献金を受け取れないようにするといったやり方は一理ある。私が仮に総裁になればいま一度、党内の意見にしっかりと耳を傾けたい。
―防衛費は国内総生産(GDP)比2%からの引き上げを訴えているが、どの程度必要か。恒久財源として何を充てるか。
数字ありきではない。恒久財源がないから必要な備えをしないというのは政治として無責任だ。財源が足りないのであれば捻出していく。政府としても必要であれば補助金や租税特別措置を棚卸しし(見直し)、財源を捻出していくことが重要だ。さらに防衛装備移転のルールをより緩和し、世界に対して貢献できる態勢をつくる。
―外国人による土地取得の厳格化について考えは。
(安保上重要な土地の利用を規制する)重要土地等調査法の対象を拡大していく。
―防災庁設置に向けた法案を来年の通常国会に提出するか。
来年の通常国会での提出に向けてやっていけばいい。
―低所得者層への支援は既存のもので十分か。
その方たちも対応するが、一番政治が支援するというメッセージを送らなければいけないのは中間層だ。

インタビューに答える小林鷹之元経済安全保障担当相=30日、国会内