その使い方、実はNG? 「塩素系漂白剤」が使えない製品

2

2025年10月08日 08:00  ねとらぼ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ねとらぼ

画像:写真AC

 市販の塩素系漂白剤は、食器の漂白や排水口の消毒など使い道が多く、よく使っている人も多いと思います。しかし、使い方を誤ると黒ずみや黄ばみ、サビの発生や製品の劣化などを招く恐れがあるので、注意が必要です。


【画像】塩素系漂白剤のいろいろな使い方


ついやってしまいがちだけど、実は使用できない製品

 漂白や掃除で塩素系漂白剤を使う際、うっかりNGな使い方をしないように、十分気をつけることが必要です。まずは代表的なNG製品を見てみましょう。


ステンレス


 用途に注意すれば使用できるケースもあります。たとえば、花王の「キッチン泡ハイター」のFAQを見ると、「お使いいただけます。『キッチン泡ハイター』をスプレーしたら、除菌の場合は2分、茶渋の漂白には5分ほどおいてから十分にすすいでください」と記載されています。


 ただ、ステンレスの保護膜がはがれ、サビが発生する場合があるので、基本的には避けたほうがよいでしょう。


ホーロー


 直火にもかけられる丈夫な素材ですが、塩素系漂白剤の使用は不可です。ホーローは金属表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼きつけた製品のため、漂白剤を使うと表面のツヤが失われたり、傷やひび割れ部分からサビが生じたりする恐れがあります。


アルミ製品


 アルミ鍋などのアルミ製品は酸やアルカリに弱く、塩素系漂白剤を使うと化学反応で黒ずむ恐れがあります。塩素系漂白剤はアルカリ性のため、使用は避けてください。


メラミン製品


 軽いうえに落としても割れないため、子ども用の食器などで重宝されるメラミン食器。ミートソースやカレーなどの着色汚れを漂白したくなりますが、塩素系漂白剤の使用により劣化や黄ばみを生じる恐れがあります。


長時間のつけおき、放置はNG!

 塩素系漂白剤を使用できる製品でも、長時間のつけおきは多くのメーカーが推奨していません。つけおきしたまま放置してしまわないように気をつけましょう。


 冷蔵庫や食洗機、排水口のパッキンなどは、塩素系漂白剤に長時間ふれると劣化して、ひび割れなどを起こす恐れがあります。長時間のつけおきや、使用後に流水で洗い流せない箇所での使用は避けてください。


 また、塩素系漂白剤は食器用スポンジの除菌に使用している人もいるのではないでしょうか。塩素系漂白剤で除菌すること自体は問題ありませんが、必ず希釈してから使いましょう。希釈しなかったり、希釈が十分じゃなかったりすると、スポンジが変色したりダメになったりする恐れがあります。もちろん長時間の放置もNGです。規定の時間を守りましょう。


泡スプレーと希釈タイプ、どう使い分ける?

 塩素系漂白剤には、そのまま使用できる泡タイプと、水で薄めて使う希釈タイプがあります。どう使い分ければいいのでしょうか?


泡タイプ


メリット


 希釈せずに、狙ったところにピンポイントでそのままスプレーできる手軽さが特徴です。液垂れしにくく、密着しやすいという特徴も。


向いている用途


 まな板や包丁など、よく使うキッチン用品のちょっとした消毒や洗浄に向いています。キッチンばさみやピーラーなど、刃で手をケガしそうな洗いづらいキッチン用品にもおすすめです。


 また使い方に十分な注意が必要ですが、ステンレス製のボトルなどにも向いています。においや着色汚れがつきがちなマイボトルの洗浄は、泡タイプがおすすめです。手を入れて洗いづらい細長い形状のボトルの汚れも、スプレーで泡を密着させて効果的に落とせます。規定の時間を置いてから、流水で十分に洗い流しましょう。シリコン製のパッキンの消毒も可能です。


※ステンレス水筒の中には、塩素系漂白剤の使用が禁止されている製品、メーカーが使用を推奨していない製品もあります。洗浄の前に、必ず水筒の使用説明書を確認してください。


希釈タイプ


メリット


 液状の希釈タイプは、用途に合わせて適切な濃度に薄められるのが特徴です。つけおきをすることで広範囲をムラなく除菌・漂白できます。成分を浸透させて、じっくり汚れを落としたい場合に向いています。


 塩素系漂白剤を希釈するときは、眼鏡や手袋を着用して保護したうえで、換気をしっかり行ってください。 また、希釈の割合やつけおき時間は、製品によって異なります。使用する塩素系漂白剤の説明書をしっかり読んでおきましょう。


向いている用途


 茶渋がつきやすいマグカップや、凹凸があって洗いにくいグラスなどは、つけおきすることでムラなく全体の汚れやくすみを落とせます。また、色やにおいがつきやすいプラスチック容器の漂白も、希釈タイプを使ったつけおきが向いています。お弁当箱の細かい部品の汚れなど、洗いにくい部分につけおきして浸透させると効果的です。


 白ふきんの除菌・漂白にもおすすめです。ふきんを希釈した液につけおきしてください。ただし色柄ものは色落ちする可能性があるため、使用を避けてください。


 ドアノブの除菌にも向いています。希釈した液を布に染みこませ、ドアノブや取手を拭くと除菌できます。菌やウイルスが気になる箇所や、嘔吐物などで汚れてしまった床などを拭き取ります。拭き終わった後は、必ず水拭きを十分に行ってください。


 どのご家庭にも1つはありそうなくらい身近な塩素系漂白剤。いろいろな使い方を紹介しましたが、意外な用途もあったのではないでしょうか。塩素系漂白剤は、用途に合わせて正しく使えば、とても便利なアイテムです。正しい知識をつけて、毎日の掃除に役立てましょう!



このニュースに関するつぶやき

  • 飲食はバカの一つ覚えでなんでも漂白剤とUヤツばかり。他に魚、肉を切った俎板を水と中性洗剤で洗うと熱い湯で洗え!と怒鳴る。「蛋白質が凝固します」と伝えると包丁の刃で俎板を叩き、「言われたとおりやれ!」と怒鳴る。バカばかり。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングライフスタイル

前日のランキングへ

ニュース設定