高良健吾「芝居してない時期」打診 NHK「未解決事件・北朝鮮拉致事件」で「伝える1人に…」

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2025年10月10日 16:15  日刊スポーツ

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NHK「未解決事件『北朝鮮 拉致事件』」ドラマ試写会に出席した高良健吾(撮影・村上幸将)

高良健吾(37)が10日、都内のNHKで行われた「未解決事件『北朝鮮 拉致事件』」(総合で18日午後7時30分)ドラマ試写会で「個人的な話なんですけども…しばらく芝居をしていない時期があって、久しぶりに立ったのが、この現場。どういう風に芝居するっけ? という感じだった」と振り返った。俳優人生20年を迎えた24年に「20年目の節目で、自分が仕事を頑張るということじゃなく、しばらく休むことを選んでいた」と明かしたことがあるが、本格的な芝居の現場は、久しぶりだったという趣旨の発言だったようだ。


「未解決事件『北朝鮮 拉致事件』」は、1970年代から90年代前半に至る警察と北朝鮮工作員の攻防を徹底取材。ドラマでは長年、北朝鮮と対峙(たいじ)してきた外事警察の捜査員や幹部への取材をもとに、当時の知られざる捜査の裏側を映像化。さらに78年に北朝鮮に拉致され24年間、現地での暮らしを余儀なくされた蓮池薫さんも制作に協力。北朝鮮工作員を追う外事警察の捜査官・喜多見守和を高良、蓮池薫さんを田中俊介(35)が演じる。


高良は、オファーを受けた際の思いを聞かれ「自分が休んでいたので、最初に何をやるか考えていた。事件に関し、自分なりの調べ方をした時、02年のころの(拉致被害者が帰国した)映像から、何の進展もない。政府が認めた17年人のうち、帰ってきたのは5人。当時、僕はそう思って見ていなかった。23年、たって知らなかったことを、伝えたい。なかったことにしない、という『未解決事件』の姿勢、伝え方の1人になりたいと思って、受けさせていただいた」と答えた。その上で「その人の意識の中で忘れていたり、意識していなかったら、そのものはないのと一緒だと思う。それを、作品を通して、なかったことにさせない、その1人になりたい」と訴えた。


役作りについて聞かれると「最初に監督に会った時、どこまで知識を入れ、どこまで勉強すればいいか? と相談したらたら『真っさらで来て欲しい』と。台本を読み、現場に立って、気になったことを聞いてくれたら答えるということで」と、監督を務めたNHKの桑野智宏氏とのやりとりを明かした。そして「ある程度しか知識がないまま現場に立った。本当に知らないまま、やっていたので…怖いなと思った。そういうところが変に出ないようにと意識した」と振り返った。


久しぶりの現場で、どのようにつかんでいったか? と聞かれると「セリフとして『はい』『分かりました』『そうですか』と…僕の役はそういうひと言、ひと言が多かった。いろいろな『はい』『分かりました』があって…1つ、1つの短い反応というのが、やっぱり、大切だよな、そうだったよなと。同じ『はい』になっちゃダメだ、1つ1つの短いものが雑になっちゃダメだと思いながらやっていた」と振り返った。「この作品の素晴らしいなと思う部分は、答えとか決着する部分があって、そこをバーンと見せるわけじゃなく、過程をしっかり見せてくれる。その後を想像でき、深みになる。過程を大事にするのは大切だと思った」と語った。


「未解決事件『北朝鮮 拉致事件』」(総合で18日19時30分)は、10月から始まった新番組「未解決事件」のFile.02で、特別編としてドラマとドキュメンタリーの2本立てで放送。ドキュメンタリーは同日午後10時から放送する。

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