満島真之介「北方謙三 水滸伝」で波瑠と夫婦役、子供演じるのは…まさかの“はる“

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2025年10月22日 07:00  日刊スポーツ

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WOWOWの連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」で楊志を演じる満島真之介(C)北方謙三/集英社(C)2026WOWOW

満島真之介(36)と波瑠(34)が、織田裕二(57)主演のWOWOWの連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」に出演し、夫婦を演じることが21日、分かった。


満島は建国の英雄、楊業の末裔(まつえい)という誇り高き血を受け継いだ正義の武人・楊志、波瑠は楊志の伴侶、済仁美を演じる。また、孤児だったが楊志と済仁美に引き取られ“家族”となる少年・楊令を岩川晴(10)が演じる。波瑠は「満島さんが本当に引っ張ってくださって『大きな波瑠と小さな晴』は父の大きな背中を見ながら、のびのびとやらせていただきました」と満島に感謝した。また放送・配信開始日が26年2月15日に決定した。


満島が演じる楊志は、顔に大きな青あざがあることから“青面獣”と呼ばれ、名刀・吹毛剣(すいもうけん)を背に、かつては禁軍の将校として帝に仕えていたエリートだったが理不尽な現実に直面し、腐敗した体制への葛藤を抱える。その中、法に背いても正義を貫き腐敗した国家権力に立ち向かう梁山泊(りょうざんぱく)を率いる、織田演じる頭領の宋江(そうこう)、反町隆史(51)演じる、もう1人の頭領・晁蓋(ちょうがい)、亀梨和也(39)演じる天下希代のやり使い林冲(りんちゅう)と出会う。そのことをきっかけに、自らの信じる正義のはざまで揺れ動いた末に、正義を信じ、新たな一歩を踏み出す。反逆のドラマの核心を貫く存在だ。


波瑠が演じる済仁美は、満島演じる楊志に静かに寄り添い、家族を包み込む慈愛と希望を宿した伴侶だ。自らは幼少期に愛する家族を失い、娼館で働く中で楊志に出会う。そして、幼き頃の自身同様、天涯孤独の身となった楊令を、わが子として引き取る。辛く重い過去に打ちひしがれることなく楊志を支え、楊令を慈しみながら家族と共に波乱の世を生き抜いていく。


また、楊志と済仁美に引き取られ“家族”として物語に登場する少年・楊令を、岩川晴(10)が演じる。幼くして家族を失って孤児となり、心に深い傷を抱えた楊令は楊志と済仁美に引き取られ、強き父と優しき母のもとで懸命に生きる日々を送る。原作「水滸伝」の続編「楊令伝」において、梁山泊の新たな旗を掲げる次代の主役となる存在だ。


満島と波瑠、WOWOWの大原康明プロデューサは、コメントを発表した。


満島真之介 時代を超えて受け継がれてきた水滸伝の光。その光を託され、私は楊志に息吹をそそぎ、生き抜かせていただきました。血を削り、魂を刻み、宿命の炎に身を投じていくごとに感じる重圧。ですがその重圧は不思議と心地よく、芯に寄り添い、背中を押してくれるようで、自分にしか感じられない気持ちを表現できたと思います。誇りを抱き、苦悩に沈んでも立ち上がる男−−楊志。家族のぬくもりと愛を道標に、出会いの絆を力に変え、守るべきものの尊さにたどり着きました。その道程は、時に孤独な戦いでもありましたが、闇の中で剣を握りしめた傍らには、光が灯っていたのです。それは、スタッフ・キャストの皆さん。そして、済仁美と楊令の存在はとても大きな力になりました。楊志として、その誓いを胸に生き抜いたこと。それは人生に深く刻まれた、揺るぎない財産です。水滸伝は、夜空に瞬く星々のようにこれからも輝き続け、物語に触れた方々の心に消えることのない炎をともすでしょう。


波瑠 済仁美の絶望していた過去の人生が、楊令と出会うことですべてプラスに変わっていく。その幸せや喜びが心の中であふれているように演じました。楊令を助けて、他人同士が家族になる…血のつながりがなくても、家族の思いやりや愛する瞬間が、済仁美にも、満島さん演じる楊志にも、必要だったんじゃないかなと思います。満島さんが本当に引っ張ってくださって「大きな波瑠と小さな晴」は、父の大きな背中を見ながら、のびのびとやらせていただきました。闘いのシーンが多く描かれる中で、私たち家族の場面は、一番“親しみやすさ”を感じていただける部分かなと思うので、激動の中にこんな家族があったんだ、というところを見ていただけたらうれしいです。


大原康明プロデューサー 楊志という人物は北方謙三先生の「水滸伝」を代表するキャラクターです。楊志一族の生きざまを通して、読者はさまざまな場所を旅し、多くの出会いと別れを経験しました。名門の軍人の家系に生まれ、理想と現実のはざまで葛藤する楊志は、満島真之介さんにお引き受けいただきました。顔合わせの際、満島さんが語られた言葉の"熱さ"、そして、”覚悟”に思わず涙しました。実直さ、思わず背中を追いたくなるような魅力的な姿、プロフェッショナルな姿勢は、楊志そのものでした。満島さんでなくては、楊志は演じきれなかった、と確信しています。その楊志と出会い、共に孤児を育てていく済仁美役は、波瑠さんが繊細に、そして、温かく演じてくださいました。母としての凜(りん)とした強さと優しさを表現してくださるのは、波瑠さん以外に浮かびませんでした。映像化に際し、女性の登場人物を、特に済仁美をどのように描くか。制作陣の中でも重要なテーマのひとつでしたが、映像の中で立ち上がった済仁美の姿は、初めて小説を読んだ際に想像した姿をはるかに超える存在感と魅力を放ち続けています。「水滸伝」は戦いの物語であると同時に家族の物語であり、愛の物語でもあります。作品を通して描かれるこれらのテーマは時代は違えど、不変です。楊志、済仁美、そして楊令の旅の行き着く先をぜひ一緒に見届けていただけますと幸いです。


◆「北方謙三 水滸伝」 累計発行部数1160万部を記録する「大水滸伝」シリーズの1つ「水滸伝」全19巻を完全映像化。腐敗がはびこる乱世に、正義を信じるひとりの下級役人が立ち上がった。その名は宋江(織田裕二)。彼が記した“世直し”の書「替天行道」は、時代に抗う者たちの心を震わせる。裏社会に生きる者、軍を追われた者、すべてを捨てた者たちが、旗のもとに集結。戦う理由は違えど、志はひとつ。信じる者のため、旗のもとに集結した108人が、国家という巨大な敵に挑む、理不尽な時代を変えようとする者たちの、命を懸けた反逆の物語。

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  • 楊令が出るところも、もう撮影か。「楊令伝」1巻の最後に楊令が再登場する所は鳥肌物だったな。
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