安倍元首相銃撃 警察官が公判で証言「流れ弾、第三者の頭かすめる」

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2025年11月04日 21:02  毎日新聞

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毎日新聞

奈良地裁に入る山上徹也被告を乗せた車両=奈良市で2025年11月4日午後0時33分、木谷郁佳撮影

 安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)の裁判員裁判が4日、奈良地裁(田中伸一裁判長)であり、弾丸の飛散状況を捜査した警察官が検察側証人として出廷した。警察官は、流れ弾が第三者の頭部をかすめていたことを明らかにした。


 山上被告が製造したとされる手製銃は一度に6個の弾丸が飛び出す仕組みで、検察側は、被告が2022年7月8日に近鉄大和西大寺駅北口で2度、発砲したと主張している。奈良県警は主に現場を撮影した動画や鑑識活動の結果を基に、弾丸がどう飛んだかを調べた。


 警察官の証言によると、事件当時、安倍氏は台の上で演説中で、被告は安倍氏の背後から近づき、発砲した。被告から見て、安倍氏の後方にはのぼり旗が立っていて、のぼり旗の先には街宣車が停車し、さらに先には立体駐車場が直線上に位置していた。


 1度目の発砲はいずれも安倍氏には命中せず、左右に散らばって、のぼり旗や街宣車、96メートル先の駐車場の外壁にめり込んだ。安倍氏の周囲には十数人の自民党関係者がおり、うち1発は安倍氏の近くに立っていた自民党奈良市支部の青年局長の頭部をかすめた。弾丸の威力で髪がはね上がっていたという。


 安倍氏は1度目の発砲後、被告の方を振り向いた。その際に放たれた2度目の弾丸6発のうち2発が安倍氏の体内に入り、3〜4発が首をかすったり、左胸の議員バッジに当たったりした。一部はのぼり旗を貫通して街宣車に、一部は駐車場の外壁に当たった。


 2度の発砲で駐車場の外壁には計3発が届き、3・8〜7・9メートルの高さに直径約9ミリの穴が開いた。街宣車のドライブレコーダーは2度の発砲時に揺れを検知していたという。


 警察官は、事件当時の現場に自民党関係者のほか、演説に駆け付けた聴衆がいて、車も通行中だったことを挙げて、「場合によっては(安倍氏以外の)他の人が被弾していた可能性もあった」と証言した。【田辺泰裕、岩崎歩、木谷郁佳、林みづき】



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