
安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)の裁判員裁判は18日、被告の母親に対する証人尋問が続いた。母親は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の本部がある韓国への渡航について問われ、「霊を処理するために子供を連れて行った」と答えた。
母親は渡航歴について「よく覚えていない」としつつ、渡航費や宿泊費は「教会が出してくれたのだと思う」と説明。1998年に自らの父が亡くなった直後にも韓国に渡ったとし、「40日以内に行ったらいいということで、父を連れて行った」と話した。
自らの子供3人とともに渡航したことも明らかにし、「体をたたいて霊を処理するために行ったのだと思う」と答えた。子供たちは抵抗しなかったかと問われると、「そんなに激しく嫌とは言わなかったはずです」と話した。
母親は13日の前回公判でも出廷し、「徹也が大変な事件を起こしたこと、心よりおわび申し上げます」と述べた。
旧統一教会を今も信仰していることを明らかにし、「本来は事件が起きた時にすぐに謝罪をしなければいけないと思っていましたが、なかなかできませんでした。首相、(安倍氏の妻)昭恵さんと遺族に心よりおわび申し上げます」と話していた。【岩崎歩、田辺泰裕】
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