90歳(卒寿)の誕生日を前に、愛犬「福姫」と共に、撮影に応じられる常陸宮さまと同妃華子さま=5日、東京都渋谷区の常陸宮邸(宮内庁提供) 常陸宮さまは28日、90歳(卒寿)の誕生日を迎えられた。宮内庁によると、宮邸(東京都渋谷区)で同妃華子さま(85)と健やかに過ごし、定期的にリハビリ体操をして健康維持に努めている。
常陸宮さまは昭和天皇の次男で、上皇さまの弟。高齢のため、総裁や名誉総裁を務める団体の行事への出席は、昨年3月に都内で行われた「全日本学生児童発明くふう展」の後は控え、代わって出席する華子さまをいつもねぎらっている。
宮邸では基本的に車椅子で生活し、愛犬のミニチュアダックスフント「福姫」(雌、5歳)を抱っこし、頭をなでてかわいがっている。天気が良い日には華子さまと一緒に庭を車椅子で散策。飛来してきた野鳥を観察することもあり、華子さまから知らない野鳥について尋ねられるとそれに答えている。
テレビでニュースや、ゴルフ、バスケットボール、大相撲などのスポーツ、国内のドラマを見ており、ドジャースが連覇した米大リーグ・ワールドシリーズもご夫妻で観戦し、大谷翔平選手ら日本人3人の活躍を喜んだ。時には宮邸に友人を招き、ご夫妻で歓談している。
長年続けたがんの研究活動は今はしていないが、専門の「発がんおよびがん生物学」分野に引き続き関心を持ち、専門雑誌などを読むことがある。
2023年に尿管結石の手術後に尿路感染症と診断され入院したが回復。下肢の筋力維持を目的に、宮邸で週2回程度、病院で月3回程度、理学療法士の補助の下で歩行訓練やストレッチを継続し、体調に変わりはないという。