【アメフト】違法薬物廃部から復活の日大が1年で昇格 2部無敗→抽選で関東1部下位BIG8へ

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2025年12月08日 22:30  日刊スポーツ

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専大対日大 専大に勝利し、スタンドにあいさつをする日大の選手たち(2025年9月撮影)

アメリカンフットボールの関東学生連盟(関東学連)は8日、部員の違法薬物事件による2023年の廃部を経て、後継組織が関東大学リーグ2部から再出発していた日本大が、来季1部リーグ下位BIG8に自動昇格することが決まったと発表した。


同日、関東学連が1部BIG8と2部間などの入れ替え戦の抽選、自動昇格の抽選を行った結果、日大が所属するBブロックの2位が自動昇格することになった。


2部からBIG8への自動昇格は、今年限りの特別ルールが設けられ、Bブロック1位と、Aブロック1位かBブロック2位となっていた。


日大は復帰から無敗で全勝中。Bブロックの2次上位リーグは今月13日に最終節を迎え、既に日大と一橋大の2位以内が確定していたため、試合を待たずに両チームの自動昇格が決定した。


大学日本一を決める甲子園ボウルの出場権を狙うことができるのは、さらに昇格が必要な1部上位リーグのTOP8。日大は、そこに最短で27年にも復帰し、甲子園を目指せる事件前の状態へ、前進した。


日大を巡っては、寮に住む部員が違法薬物所持で23年8月に逮捕されたことなどを受け、同年12月15日付で廃部。1940年(昭15)の創部、甲子園ボウルで関東最多21度の優勝を誇った名門が84年の歴史に幕を下ろして、年明け2月には関東学連からも退会していた。


その3カ月後、薬物検査で陰性となるなど一定の条件を満たした元部員、新入生の後継チーム「有志の会」が発足。関東学連が新たな加盟申請を審議の上で承認し、かつて日大が所属していた最上位のTOP8から数えて3番目のカテゴリーとなる2部からの再起が決まっていた。


<経過>


▼23年7月 大学側の調査で寮から植物片など発見


▼8月 3日に警視庁が寮を家宅捜索。5日に警視庁が3年生部員を逮捕。無期限活動停止、学生寮閉鎖


▼10月 警視庁が新たに4年生部員を逮捕。最終的に卒業生も含め11人が立件


▼12月 大学の臨時理事会が開かれ、廃部が決定


▼24年2月 関東学連から脱退


▼3月 部の創設を見送り、関東学連に24年度の加盟申請をしなかったと発表


▼4月 中大アメフト部でヘッドコーチを務めていた、日大OBの須永恭通氏が指導責任者に就任


▼5月 有志の会が発足


▼25年2月 関東学連に再度の加盟申請


▼25年6月 2部リーグ所属の復帰が決定。Bブロックで専大、一橋大、筑波大、芝浦工業大、関東学院大、上智大、東京農工大、工学院大と同組に


▼9月7日 復帰戦で専大に勝利

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