エモーショナルな歌声で観客の心を震わせた「LUST FOR BLOOD」を終えると、GACKTはゆっくりと指揮台へ歩を進め、これまで指揮を担っていた村上史昂氏に代わり、自らの指揮で「FOUR SEASONS(「白露 -HAKURO-」「暁月夜 -DAY BREAKERS-」「サクラ、散ル・・・」「雪月花 -THE END OF SILENCE-」※「雪月花」のみ歌唱)」を披露。通常のライブにおいて、主役となるアーティスト本人が客席に背を向けることは稀有だが、GACKTが振る指揮棒に合わせ、80人のオーケストラが奏でる美しい旋律に観客は酔いしれた。
「LUST FOR BLOOD」でバックステージに下がっていたバンドメンバーが再び合流すると、ライブもクライマックスへ。激しいロックチューン「CLAYMORE」「キミが待っているから」に続き、本公演のラストを飾ったのは「LOST ANGELS」。もともと重厚な世界観を持っている楽曲だが、そこにフルオーケストラの演奏が重なることでより存在感が増したアレンジとなった。オーケストラとバンド、GACKTのエモーショナルな歌声が三位一体となって会場を包み込む“魔王シンフォニー”が完結した。
GACKTは来年7月、8月に全国8都市を巡るフルオーケストラツアー『GACKT 魔王シンフォニー 2026 -INFINITY- organized by billboard classics』を開催する。年明け早々に行われるワールドツアーや、春に予定されているツアーを経て夏に開催する『魔王シンフォニー』がどんな進化を遂げるのか、期待が膨らむ。
■セットリスト M01. RETURNER 〜闇の終焉〜 M02. 絵夢 -FOR MY DEAR- M03. CUBE M04. BLUE LAGOON 〜深海〜 M05. REDEMPTION M06. UNTIL THE LAST DAY M07. BIRDCAGE M08. LUST FOR BLOOD FOUR SEASONS(GACKTは指揮のみ) M09. 白露 -HAKURO-/暁月夜 -DAY BREAKERS-/サクラ、散ル・・・ M10. 雪月花 -THE END OF SILENCE- M11. CLAYMORE M12. キミが待っているから M13. LOST ANGELS