27日〜28日 北陸や東北・北海道は大雪や風による道路への影響大 慎重な運転を

3

2025年12月27日 08:32  日本気象協会

  • 限定公開( 3 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日本気象協会

写真

今日27日(土)は北日本を中心に断続的に雪が降り、猛ふぶきになる所も。道路に影響が出る可能性は28日(日)にかけて「大」。最新の情報を確認し、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。

大雪や強風による交通への影響「大」

画像A

今日27日(土)は冬型の気圧配置は次第に緩みますが、上空には強い寒気の流れ込みが続きます。日本海側は東北や北海道を中心に断続的に雪が降り、さらに積雪が増えるでしょう。明日28日(日)午前6時までの24時間に降る雪の量は、いずれも多い所で、東北で50センチ、北海道で40センチとなっています。また、風が強く、瞬間的には30メートルの風が予想されています。

道路の気象影響予測では、明日28日(日)の夕方にかけて、北陸と東北、北海道は「赤」や「紫」。近畿は今日27日(土)昼前にかけて「赤」と、雪や風による道路への影響が大きくなるでしょう。

積雪や凍結で路面が滑りやすくなり、スリップ事故や立ち往生の原因の1つになります。また、北海道は猛ふぶきや吹き溜まりで見通しが全くきかなくなるおそれがあり、外の出るのが危険な状態になることも考えられます。最新の道路情報や気象情報を確認して、無理のない行動をとってください。

29日は雨 雪どけが進む

画像B

29日(月)は北海道に低気圧が近づき、日本海に前線がのびる予想です。暖かく湿った空気が流れ込むため、山陰から北陸は雨。東北や北海道ははじめ雪の所も、次第に雨に変わりそうです。

雪どけが進むことで、道路に積もった雪がシャーベット状になるなどして、路面の状態が悪くなるでしょう。北海道では前線が通過後は雪の範囲が広がり、再び路面が凍結し、滑りやすくなります。路面が凍結しやすい場所は、橋やトンネルの出入り口、交差点やカーブ、日陰です。急ハンドルや急ブレーキを避け、カーブではスピードを落とすなど、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。また、屋根からの落雪やなだれにも注意が必要です。

雪道運転 万が一に備えての安心グッズ

画像C

雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。

    ニュース設定