ラニーニャ現象に近い状態は急速に解消へ 春は平常の状態が続く可能性が高い

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2026年01月09日 15:19  日本気象協会

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気象庁は今日9日、エルニーニョ監視速報を発表しました。エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られますが、ラニーニャ現象に近い状態となっています。今後、ラニーニャ現象に近い状態は冬の終わりにかけて急速に解消し、ラニーニャ現象の発生には至らない見込みです。春の終わりにはエルニーニョ現象が発生する可能性もあります(40%)が、平常の状態が続く可能性の方がより高くなっています(60%)。

12月の実況

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12月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は-0.6℃で、基準値より低い値でした。また、エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の10月の値は-0.5℃で、基準値より低い値でした。
太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高かった一方、中部から東部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の海洋表層の水温は西部で平年より高かった一方、東部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は全域で平年よりやや強まりました。対流活動は、太平洋赤道域の日付変更線付近では不活発でした。

このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られますが、ラニーニャ現象に近い状態となっていることを示しています。

今後の見通し

実況では、太平洋赤道域の西部から日付変更線付近にかけての海洋表層の暖水が東進しています。
大気海洋結合モデルは、この暖水の東進に伴いエルニーニョ監視海域の海面水温が上昇して、冬の終わりには基準値に近い値となり、春の終わりには基準値に近い値か基準値より高い値で推移すると予測しています。

以上のことから、ラニーニャ現象に近い状態は冬の終わりにかけて急速に解消し、ラニーニャ現象の発生には至らない見込みで、春の終わりにはエルニーニョ現象が発生する可能性もあります(40%)が、平常の状態が続く可能性の方がより高くなっています(60%)。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは

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エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のことです。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれています。

エルニーニョ/ラニーニャ現象は、海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になります。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってくるのです。

「エルニーニョ現象」発生時の日本は、冷夏や暖冬になりやすく、「ラニーニャ現象」発生時は、夏に沖縄・奄美で雨量が多く、冬は寒気が流れ込みやすいと言われています。

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