『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』シリーズ最大のスキャンダル 時代の寵児ノエル・カワードにも注目

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2026年01月18日 12:39  オリコンニュース

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映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』(公開中)(C)2025 FOCUS FEATURES LLC.ALL RIGHTS RESERVED
 20世紀初頭のイギリス・ヨークシャーを舞台に、貴族クローリー家と使用人たちの人生を描き、世界的ヒットを記録してきたドラマシリーズ『ダウントン・アビー』。その映画第3弾にして完結編となる『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』が公開された。シリーズ開始から15年、壮大な物語がたどり着いた最終章、その結末とは――。このたび、シリーズ最後にして最大のスキャンダルを捉えた本編映像が解禁された。

【動画】メアリーが舞踏会から追い出される!?本編映像

 舞台は1930年、イギリス社交界の頂点とされる“ロンドン・シーズン”の華やかな舞踏会。これまで数々の困難を乗り越えてきたクローリー家の長女メアリー(演:ミシェル・ドッカリー)が、かつてない窮地に立たされる瞬間が描かれる。

 新聞によってメアリーの「離婚」が報じられ、伝統と格式を重んじる会場の空気は一変。ホストであるピータースフィールド夫人(演:ジョエリー・リチャードソン)は、これから来場するコンノート公爵夫妻の名誉を守るため、「離婚した女性を王女と同じ部屋にいさせるわけにはいかない」と断言する。父ロバート(演:ヒュー・ボネヴィル)や母コーラ(演:エリザベス・マクガヴァン)が憤りとともに抗議するも、夫人はメアリーに対し、全参列者の前で即刻の退場を命じるという非情な「追放処分」を突きつける。

 長年にわたり「ダウントンの顔」として社交界に君臨し、常に誇り高く生きてきたメアリーが味わう、あまりにも残酷な屈辱。時代の激動とともに、クローリー家を襲うこの社会的汚名が、一家をダウントン・アビー存続の危機へと加速させていくこととなる 。伝統を重んじる父ロバートと、変化を受け入れざるを得ないメアリー。二人が下す“最後の決断”を予感させる、緊張感みなぎる決定的な一場面だ。このスキャンダルが、一家の名声とダウントン・アビーの未来にどのような影を落とすのか。波乱の幕開けを予感させる、緊張感あふれる映像となっている。

 ファンにとっては、メアリーの成長と時代の転換を痛切に感じさせる胸を締め付ける一幕であり、シリーズ初見の観客にとっても、貴族社会の厳格さと人間ドラマが凝縮された、絶好の入門シーンと言えるだろう。

 また、フィナーレを飾る本作の重要なキャストとして、当時のイギリス文化を象徴する実在の人物、ノエル・カワード(演:アーティ・フラウスハン)が登場。物語を動かす重要なキーマンとして作品を彩る。

 実在のノエル・カワードは、俳優、劇作家、作曲家、演出家など、多方面でマルチな才能を発揮したノエル・カワードは、トニー賞、アカデミー賞などを多数受賞。ガートルード・ローレンスやチャップリン、マレーネ・ディートリヒらと親交があり、首相になる前のウィンストン・チャーチルとはしばしば写生に行く絵描き仲間だったという。セレブリティという概念が確立される以前に、既に絶大な有名人として多大な影響力を持っていた彼は、華やかさの象徴であり、上流階級の貴族たちを魅了する存在だった。

 物語では、上記の本編映像のとおり、長女メアリーの離婚により地元社交界の晩餐会への出席を親しくしていた人たちから断られた際、次女イーディス(演:ローラ・カーマイケル)は、友人で著名な俳優兼脚本家であるノエル・カワードを招待しようと思いつく。皆が彼に会いたいあまり、欠席を返上すると考えたのだ。

 メアリーの離婚を喜劇と捉え、のちに自身の代表作となる戯曲『私生活』へのネタとして楽しむカワードの振る舞いは窮地のクローリー家の追い風となるのか?

 脚本のジュリアン・フェローズは、カワードを登場させた理由について、彼の戯曲『ビター・スウィート』が1930年にロンドンで初演されたことに着目したと説明。フェローズが求めたのは、「クローリー家にとって脅威とはならない穏やかな現代性を持ってきてくれるキャラクター」だった。

 時代の変化を敏感に察知し、自由な思想で時代の空気を完璧に作品に取り入れ、社会変革のきっかけを作ったカワードは、旧習に縛られた上流階級社会の中で、メアリーが再び受け入れられる道筋を示す象徴的な存在として描かれる。

 さらに本作では、『ビター・スウィート』で使用された楽曲「I'll See You Again」をはじめ、彼の曲が多数使用されている。また、監督のサイモン・カーティスの父が「ノエル・カワードの日記」を出版した縁でカワード本人から譲り受けた、「NC」のイニシャル入り銀のピルケースが小道具として登場。作品への深い敬意と愛情が細部にまで込められている。


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  • 実在のノエル・カワードは、俳優、劇作家、作曲家、演出家など、多方面でマルチな才能を発揮したノエル・カワードは、トニー賞、アカデミー賞などを多数受賞。 f(^^;読み直そ?
    • イイネ!2
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