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<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇13日(日本時間14日)◇男子フリー◇ミラノ・アイススケートアリーナ
【ミラノ=木下淳】22年北京五輪の銀メダリスト鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、フリー176・99点点の合計280・05点で、銅メダル以上を確定させた。世界王者イリア・マリニン(米国)を最終滑走に残して、暫定2位。銅メダル以上が確定した。SPを滑って2大会連続の銀メダルだった団体と合わせ、日本勢最多となる4個目のメダルを手中に収めた。
悔しい試合になった。冒頭の4回転サルコーから着氷が乱れ、武器の4回転フリップは転倒。それでも表彰台は死守した。
マリニンに次ぐ2位だったSPでは、トリプルアクセル(3回転半)でミスが出た。大台は突破の103・07点も、団体で記録した108・67点には及ばず。それでも「自分へのご褒美タイムだと思って滑りたい。全感情を表情に出してもいいくらいの気持ちでいきたい」と自然体で臨んだ。フリーでは、同国に縁深い、このミラノ・スカラ座で初上演されてから100周年の名作オペラ「トゥーランドット」を舞った。
底から這い上がった1年間だった。25年の世界選手権は銅メダルでミラノ五輪の日本勢の最大出場枠「3」の確保に貢献したが、フリーは自己最低点で10位と大失速。今季のグランプリ(GP)シリーズは2連勝こそしたものの、ともに迷いや不安から練習ではないミスが相次ぎ「不安になっちゃうと、すぐ周りを気にしちゃったりとか『自分なんて…』みたいに思う場面がすごく出ちゃう」と弱気な顔をのぞかせていた。
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立ち直らせたのは、信じる力だった。上位6人によるGPファイナル直前の12月上旬。競技を始め、リンクの氷をなめて遊んでいた5歳から指導を受けてきた92年アルベールビル、94年リレハンメル五輪出場の父正和コーチに厳しく叱咤(しった)され「自分を信じなくてどうする」と奮起した。
銀メダルだったGPファイナルのSPでは、絶対王者イリア・マリニン(米国)を約15点も離して首位発進。2連覇で五輪切符をつかんだ年末の全日本選手権では、ミスもありながらも大崩れしなかったのは成長の証拠だった。「4年前の自分に勝つ準備はできている。五輪の魔物なんて無視して楽しまないと」。羽生結弦、宇野昌磨から受け継いだエースのマインドで、ミラノでも輝いた。
◆鍵山優真(かぎやま・ゆうま)2003年(平15)5月5日生まれ、横浜市出身。星槎国際高横浜を経て22年から中京大。5歳で競技を始め、19年全日本ジュニア優勝。20年ユース五輪金メダル。22年北京五輪で個人&団体銀メダル。24年4大陸優勝。世界選手権は銀メダル3個(21、22、24年)銅メダル1個(25年)。25年全日本選手権で2連覇。趣味は写真撮影。160センチ。血液型O。
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