『災 劇場版』(2月20日公開)(C)WOWOW 俳優の香川照之が主演を務める映画『災 劇場版』が、2月20日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開される。それにあわせ、本作のオリジナル・サウンドトラックが公開日と同日の20日から各種サブスクリプションサービスで配信されることが決定した。さらに、香川と中村アンが対峙する本編映像の一部も解禁され、入場者特典の配布も発表された。
【動画】『羊たちの沈黙』を引用した本編映像
本作は、WOWOWの『連続ドラマW 災】を再構築した劇場版。監督・脚本・編集を務めるのは、監督集団「5月」の関友太郎と平瀬謙太朗。長編デビュー作『宮松と山下』に続き、2作連続で「サン・セバスティアン国際映画祭」コンペティション部門に選出された。主演の香川は“災い”の近くに存在する謎の男を演じるほか、中村アンがその存在を追う刑事・堂本役で出演する。
公開にあわせて配信されるオリジナル・サウンドトラックは、予告編や試写を鑑賞した観客から「音楽が怖すぎる」「観た後も頭から離れない」と話題を集めている劇伴を収録。音楽を手がけたのは、映画やCMなど幅広い分野で活躍する豊田真之。監督の関友太郎、平瀬謙太朗とは大学院時代の同期であり、これまでの「5月」短編作や前作『宮松と山下』などほぼ全ての音楽を手がけている。
本作の劇伴を作るにあたり、豊田に求められたのは新しい怖さ。豊田は「『サイコ』や『ジョーズ』のような革新的なスコアを目指し、自分なりの新しい“怖さ”を発明しようと努めました」とコメントしている。撮影が終わっていない段階から数十曲のデモを制作し、多様な楽器や音を試しながら、本作独自の不安感を生み出す音楽を構築したという。
さらに、ドラマから映画版を再構築するにあたり、「説明を減らして解釈に余地を残すこと、そして、温度を低くして魅力的な世界観を再構築しました」と語っている。
あわせて解禁された本編映像は、中村演じる刑事・堂本と、香川演じる清掃員の男が警察署のエレベーター内で対面する緊迫のシーン。小鳥のさえずりが朝を告げるなか、目を覚ました堂本は、無造作に端末を手繰り寄せ、時刻を確かめる。場面は一転、堂本の勤務先である神奈川県警本部の署内。閉まりかけていたエレベーターのボタンを押し、中に滑り込むとそこには一人の清掃員の姿があった。
言葉を交わすことのないまま、狭い密室に張り詰めた沈黙が流れる。先にエレベーターを降りる堂本。彼女を気に留めることもなく、閉めるボタンに手を伸ばすこともなく、清掃員は虚ろな瞳でエレベーターに乗り続ける。その胸元に付けられた”大門宏樹”という名前が意味ありげにクローズアップされ、映像は終わる。
平瀬監督は、この場面について「わかりやすく『羊たちの沈黙』(1991年)を引用しています」と明かしている。男性の姿しか見えない警察署内に佇む堂本の姿は、『羊たちの沈黙』でレクター博士に翻ろうされるFBI女性捜査官のクラリスの姿と重なる。
さらに関友監督は撮影の國井重人と本作のイメージを共有するにあたり、「作調についてはこういうトーンにしたいとお伝えして、参考にしたのはすべて洋画なのですが、例えばヨルゴス・ランティモスの『聖なる鹿殺し』などを見てもらいました」と話している。
さらに公開初日からは、ロゴをあしらった御札風ステッカーを入場者特典として配布。数量限定で、なくなり次第終了となる。
独特の映像表現と音響で新たな恐怖体験を提示するサイコ・サスペンス『災 劇場版』。その不穏な“災い”の正体が、ついに劇場で明かされる。
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