
発火事故が相次いでいるモバイルバッテリーについて。空の安全を守るため、あさって(24日)から新たなルールが追加されます。さらに新素材「半固体」を使った“燃えにくいモバイルバッテリー”も取材しました。
相次ぐ“モバ充”の発火 24日から航空機では新ルールを導入10代
「モバ充使っています」
20代
「毎日持ち歩いていて、ないと不安になります」
“モバ充”の呼び名が定着しつつある「モバイルバッテリー」。まもなく始まるゴールデンウィークなど、外出先で大活躍してくれるものですが、発火が急増しています。
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19日、大阪メトロの車内で燃えたカバンの中に入っていたのは、モバイルバッテリーです。列車内で燃え上がる炎を消し止めようと足で踏みつけています。消防士が確認すると、カバンの中からは破裂したような形の真っ黒な塊やコードのようなものが出てきました。
モバイルバッテリーはリチウムイオン電池が内蔵されており、衝撃が加わったり劣化することによって、異常発熱し、発火を招くおそれがあります。
モバイルバッテリーの出火件数は年々増加しており、2025年さらに急増し、年間482件となり、2024年に比べ約7割も増えました。
出水麻衣キャスター:
相次ぐモバイルバッテリーの発火を受け、24日から変わるのが、航空機内での対策です。
これまでは、主要な航空各社がモバイルバッテリーを預け入れの荷物に入れることを禁止していました。2025年からは、この機内に持ち込む際にも、手荷物の棚には入れずに手元などにおいて、状態が見えるところで管理することが求められていました。
3月、新しい国際基準が決定し、国交省もそれに倣って、24日から日本国内を発着する便に対して新たなルールを追加しました。航空機内ではこれまで可能だったモバイルバッテリーの使用が禁止になります。スマートフォンの充電は機内に備え付けられた電源を利用しましょう。
そして新たに、数に関してのルールが変わります。これまで機内に持ち込める一般的なモバイルバッテリーに数の制限はなかったのですが、新しいルールでは2つまでとなります。預け入れ荷物に入れるのもこれまで通り禁止されているので、3つ以上は持って行かないようにしましょう。
そして三つ目のルールです。機内の電源などを使ってモバイルバッテリー自体へ充電することも禁止になります。
出水キャスター:
山形さん、充電器を使っていますが、どのように機内では使ってましたか?
山形純菜キャスター:
帰りの飛行機内で充電が減ってしまっていて、帰りの電車を調べるために充電しておきたいなと思い、ついついやってしまっていましたね。
新しいルールについて、街の皆さんはさまざま意見があるようです。
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20代
「それで発火の事故が少なくなるなら、もっと強化していった方が良い」
10代
「ちょっと不便ですけど、飛行機の中だけなら大丈夫かな」
20代
「自分はしょうがないかなって思います」
「(Q.事故が起こるよりは)そうですね。怖い」
そして気に留めておいていただきたいのが、違反した場合、罰則が科される可能性もあるということです。
爆発すると怖いですよね。このような事態を防いで安全に使うには、買い替え時も非常に重要になっているんです。
井上貴博キャスター:
モバ充の呼び方にまだ慣れていないんですが、飛行機はなぜ2個までOKなのかが気になりました。
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出水キャスター:
やはり必需品ですよね。旅などでは必要だということです。
皆さんはモバ充を何年使っていますか?モバイルバッテリーを開発・製造するメーカーは、買い替え時の目安は一般的なもので「2年」だと話します。
日常的に使ってる人はもちろん、あまり使っていなくても劣化は進んでいますのでご注意ください。
相次ぐ発火事故を防ぐための商品開発も進んでいて、驚きの商品も出ています。
都内の家電量販店「ビックカメラ新宿東口店」。大容量やケーブルのいらないモバイルバッテリーなど数多くの商品がある中、特設コーナーができたばかりだというのが…
ビックカメラ 新宿東口店 清水泰行さん
「いわゆる“半固体”と呼ばれる」
ーーどういった特徴
ビックカメラ 新宿東口店 清水さん
「安全性に特化したのが一番。発火しにくい」
発火しにくい半固体モバイルバッテリーとは?
例えば、3月発売になった「エレコム 半固体電池モバイルバッテリー 10000mAh」(8480円)。価格は通常のものに比べ約2倍とお高めで見た目は従来のモバイルバッテリーと変わらないように見えますが...
どこに秘密があるのか、開発担当者に聞きました。
ーー半固体にはどんな特徴が?
エレコム 商品開発部 田邉明寛さん
「電解質という電池の中に液体のようなものがあるが、それをゲル状=半固体にした」
落下や衝撃で電池の中に隙間などが生じた際でも、液体よりも半固体にすることで、内部での液漏れが起こりにくくなり、熱暴走や発火のリスクが低くなるといいます。
ーー発火についてメーカー側はどう捉える?
エレコム 商品開発部 田邉さん
「安全性をトリガーにした製品開発を進めている。従来のリチウムイオン電池が全体的に安全性の高い電池に切り替わっていけば、少なくとも徐々に発火事故は減ってくるかなと思います」
