簗和生農林水産相(写真右)と藤井比早之総務相 先の内閣改造で初入閣した簗和生農林水産相(47)と藤井比早之総務相(55)の問題発言や疑惑が報じられ、与党内で懸念が広がっている。第2次高市改造内閣として初めて臨む臨時国会の召集が5日に迫る中、政権の火種となりかねないためだ。野党は高市早苗首相の任命責任も含めて追及する構えだ。
文春オンラインなどは、簗氏が5月に地元・栃木県での会合で「(同県)那須烏山市と那珂川町の2026年度の道路予算は大幅にカットした」「首長が『自民党の国会議員は要らない』という行動をとった」と発言したと報じた。簗氏は2月の衆院選で無所属新人に敗れ、比例代表で復活当選していた。
簗氏は1日、農水省で記者団から報道内容について問われたが「一議員としての活動に関わる事柄は回答を控えたい」と述べ、説明を避けた。
藤井氏については週刊文春が、24年衆院選で公職選挙法が禁じる運動員買収を行った疑いがあると伝えた。
自民党の小林鷹之政調会長は1日の記者会見で簗、藤井両氏について「政策能力の高い政治家なので、閣僚として陣頭指揮を執ってもらいたい」と擁護。首相官邸幹部は「問題はない」と述べ、両閣僚とも続投させる方針を示した。
ただ、与党内からは危機感がにじむ。自民幹部は「問題があるなら早めに交代させた方が政権のためだ」と指摘。自民参院幹部は「予算委員会の審議を乗り切れるのか」と語った。
今年3月、松本洋平文部科学相(当時)の女性問題が浮上したが、進退問題には発展しなかった。不祥事での閣僚交代となれば、高市政権発足以来初めてとなり、首相への打撃となるのは確実だ。
民主改革の会の階猛幹事長は1日、記者団に「政権のガバナンス、首相の任命の基準はどうなっているのか。問われなくてはいけない」と述べ、国会で説明を求める考えを示した。

記者団の取材に応じる簗和生農林水産相=1日午後、農水省