名取裕子、鈴木京香「キリコのタクト」は「厚木高出身だけで『出して』と出していただいた」

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2026年10月03日 15:28  日刊スポーツ

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映画「キリコのタクト〜YELL〜」公開記念上映会舞台あいさつを行う名取裕子(撮影・中島郁夫)

鈴木京香(58)の主演映画「キリコのタクト〜YELL〜」(雑賀俊朗監督)公開記念上映会が3日、東京・新宿ピカデリーで行われた。鈴木が演じた伝説の音楽教師の先輩役の名取裕子(69)は「本当に私は、単に自分が厚木高校出身だということだけで『出して』と言って出していただいた映画です」と、神奈川県立厚木高のOBとして出演を熱望したと明かし、会場を笑わせた。


「キリコのタクト−」は、NHK全国音楽コンクール中学校の部の課題曲として、いきものがかりが制作した09年「YELL」に着想を得た雑賀俊朗監督(67)が企画し、脚本も手がけた。同曲のミュージックビデオの撮影が行われた厚木市が、今年2月1日に市制70周年を迎えたことを記念し、さまざまな事業・イベントを企画。「キリコのタクト〜YELL〜」も、その一環として製作され、ロケ地にもなった。


鈴木が演じた高校の合唱コンクールで全国一を勝ち取る伝説の音楽教師・原田貴理子が突然、退任し、失踪したことを受けて、藤原大祐(22)が演じた教え子の音楽雑誌記者・北村翔が足取りを追うべく、母校を訪ねる。有力な手がかりが得られない中、北村ら教え子たちが謎に満ちたキリコを探す旅に出て、隠されていた真実が次第に明かされていく物語。井頭愛海(25)が花屋で働きながら若年性認知症の母を長年支えているヤングケアラー西川花蓮、田辺桃子(27)は南野葵、西垣匠(27)は東山慎吾を、それぞれ演じた。


名取が演じた美国亜希子は、貴理子の大学時代の先輩の役どころだ。「私の役は、勝手に自分でお姉さんと思っているような世話焼きの音大の先輩の役。自分(貴理子)と似てるところがあるのよね…というところもあるから、ベタッとじゃなく、つっけんどんで。実は優しいというのが共通点。心配はしているんだけど、自分から土足で踏み入らない」と役どころを評した。


作品については「私が、ピッカピカの女子高生の時…50年くらい前なんですけど、正門は変わらないと思って。こんな、きれいな先生がいたら、皆。喜んだだろうなと」と、鈴木に視線を送ってほほ笑んだ。そして「できあがった作品を見て、人の心の中にある大事なものって、変わらないんだな。変わった学生時代のはずなのに、変わらないものを、この映画から教えていただきました。人はこんなに年を重ねるけれど、青春を育む学生さん、皆の気持ちは変わっていないと、ひとしお感じました」と感慨を口にした。

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