ガラスの天井ランキング 〜働く女性にとってベストの国は?〜

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2013年03月14日 09:30  MAMApicks

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「ガラスの天井」――。
女性や人種的マイノリティが、組織内でどんなに努力しても、決して破ることのできない、見えない障壁のこと。女性のキャリア形成、昇進を阻む社会的要因として使われることの多い、経済用語である。


英エコノミスト誌が今月8日の国際女性デーに合わせて、この「ガラスの天井ランキング」を発表した(http://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2013/03/daily-chart-3)。サブタイトルは、「先進国の中で、働く女性にとってベストの国はどこか」。つまり、ガラスの天井が存在しにくい=女性が働きやすい順のランキングで、トップは、ニュージーランド。ノルウェー、スウェーデンと北欧諸国が続き、カナダ、オーストラリアがトップ5に入った。

日本は、調査対象26ヵ国中、25位。ワーストは、韓国だった。

ランキングは、OECD(経済協力開発機構)が公表しているデータを基に、エコノミストが独自に分析。1:高等教育を受けた男女の数 2:女性の就業人口 3:男女の賃金格差 4:管理職に就いている女性の割合 5:平均賃金に対する保育コストの割合 の5つの指標を使ったが、働く女性すべてに子どもがいるわけではないので、5の比重は1から4に比べて低く計算している。

トップのニュージーランドはすべての項目でハイスコアを記録。フィンランドは教育実績でトップ、スウェーデンは女性の就業人口の多さがトップ。スペインは、男女の賃金格差が6%と最も低いことが評価され、全体で6位に入った。

日本と韓国は、女性の管理職が他国に比べて圧倒的に少なく、ワースト2に沈んだようだ。

ランキングは、以下の通り。

1.ニュージーランド
2.ノルウェー
3.スウェーデン
4.カナダ
5.オーストラリア
6.スペイン
7.フィンランド
8.ポルトガル
9.ポーランド
10.デンマーク
11.フランス
12.アメリカ
13.ベルギー
14.ハンガリー
15.アイルランド
16.スロバキア
17.イスラエル
18.イギリス
19.オーストリア
20.ドイツ
21.ギリシャ
22.イタリア
23.チェコ
24.スイス
25.日本
26.韓国


恩田 和(Nagomi Onda)
全国紙記者、アメリカ大学院留学、鉄道会社広報を経て、2010年に長女を出産。国内外の出産、育児、教育分野の取材を主に手掛ける。2012年5月より南アフリカのヨハネスブルグに在住。アフリカで子育て、取材活動を満喫します!

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