視力が低いことによる産後の不便と子どもの視力について考えてみた

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2013年03月25日 12:30  MAMApicks

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文部科学省が、児童及び生徒の発育及び健康状態を明らかにすることを目的に毎年実施している「学校保健統計調査」によると、2012年度の「裸眼視力1.0未満」の子の割合は、幼稚園27.52%、小学校30.68%、中学校54.38%、高等学校63.76%となり、前年度と比較してすべての学校段階で増加しているそうだ。

さらに、学校生活上問題となることが多い「裸眼視力0.7未満」でありながら、眼鏡やコンタクトレンズによる視力矯正をしていない子の割合は、幼稚園6.08%、小学校12.69%、中学校17.07%、高等学校20.09%であった。子どもが外見を気にして眼鏡を嫌がるから、というのが理由のひとつであるという。
ここ数年で「眼鏡男子」などともてはやされるようになったり、オシャレの一環としてダテ眼鏡が流行っているが、それはやはり大人の世界限定のようだ。

大人になれば視力が低いことはまったく特別なことではなく、逆に裸眼で生活できる人の方がよっぽど少数派に思える。

しかし、小学校・中学校では、眼鏡をかけているだけで、「先生」「博士」はたまた「ガリ勉」などというあだ名をつけられることもある。子どもの世界は時になかなか残酷だ。

子どもに携帯電話を持たせる是非については、至るところで議論されているが、それらの多くは有害サイトやアダルトコンテンツへのアクセスに対する懸念である。この点については、サイト側で年齢制限をかけたり、キッズケータイを持たせたりして抑止が可能な部分もある。一方で、目への負担は機器側ではまだそれほど考慮されていないのではないだろうか。


かといって、携帯電話やゲーム機器については一概にダメ!と禁止できなさそうだから厄介である。

言うまでもなく携帯電話は連絡手段として、そして友だち同士のコミュニケーションツールとしても使われている。また自分も含めて現在育児をしている世代の多くは、小さい頃からゲームを楽しんで成長しているだろうし、ほぼ100%の割合で携帯電話を使っていることと思う。

馴染みがないなら、「ゲームばっかりしてたら目が悪くなるよ!」「子どもなんだから携帯電話は必要ありません!」と言ってしまいそうなものだが、自分自身が利用している場合にはどう子どもを説得すればよいものか。

娘に携帯電話やゲーム機器を買い与えるのはまだまだ先のことだが、その時にそれらがどのように進化をしているか予測がつかないので、果たしてそのとき親としてどのように教育していくか想像のしようがない。


ふと自分自身を振り返ると、私も小学校高学年から視力が低下し始めたクチである。原因は漫画の読みすぎ、ゲームボーイのやりすぎ。

しかも右の視力が1.5のままであるのに対し左が0.2と急激に下がったので、見かねた母に眼科に連れて行かれ、しばらく視力矯正に通っていた。医師の診察を受け、視力回復器を覗き込み、目薬をさし、1時間ほど目を使った後は遠くの緑を10分眺めて休息させた。

しばらく通院してみて少し視力は持ち直したものの、眼科の待合室でも漫画を読むありさまだったので、親も視力の回復を諦めてしまったようである。

ただ、中学校に上がると「目つきが悪い」と上級生から言いがかりをつけられた(関西なので「メンチ切りやがって」と言われた)ので眼鏡を、そして高校生になると部活動に差し支えるのでコンタクトを使用するようになった。

そこから10数年、眼鏡とコンタクトがあれば問題のない日々を送っているのだが、産後に不便が生じ始めた。


産後しばらくは、私自身も2〜3時間で寝て起きてを繰り返していたが、そのたびにコンタクトをつけたり外したりは非現実的だ。

となると必要に応じて眼鏡をかけることになるが、寝不足で朦朧としていると、眼鏡をかけているのに眼鏡を探したり、眼鏡を外すのを忘れてシャワーを浴びることなど日常茶飯事。

また、裸眼でいると夜中目を覚ました時に手元がおぼつかないこともあり、たびたびオムツ替えを失敗した……。

眼鏡に関しては子どもが成長するにつれおもちゃにされて壊されるということもよく聞くので、今後消耗品としてたびたび買うことになりそうだ。

今さらながら、裸眼で過ごせるくらいの視力があるのはいいなあと思うものの、レーシックの手術には二の足を踏んでしまうし、目にいいらしいブルーベリーのサプリメントも効果が出るには時間がかかりそうだし……。

しかも、これらのことをスマホで調べているのだから、回復するよりもさらなる視力の低下の方が早そうである。

ただでさえ、産後は目を休めたほうがいいと言われているのに、心配事や気になることがあるとすぐ検索してしまい、授乳中にもスマホが手放せない。

しかし、大好きな漫画で視力が低下したことについては本望だとさえ思っているので今でも後悔はない。娘が漫画を読むようになったら嬉しいし、「こっちも面白いよ!」と、むしろすすめてしまいそう。

とは言ってもやはり極端に視力が低下するほど夢中になるというのはさすがに考え物だなと、親になって初めて気づく。今から娘の心配をしていても仕方ないので、とりあえず自分用にブルーベリーのサプリメントを飲んでみようか検討中である。

文部科学省「学校保健統計調査」
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/1268826.htm


真貝 友香(しんがい ゆか)
ソフトウェア開発職、携帯向け音楽配信事業にて社内SEを経験した後、マーケティング業務に従事。高校生からOLまで女性をターゲットにしたリサーチをメインに調査・分析業務を行う。現在は夫・2012年12月生まれの娘と都内在住。

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