「子ども・若者白書」子どもの貧困率は上昇傾向、児童虐待被害は10年前の2倍以上

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2013年07月18日 14:30  MAMApicks

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内閣府は、平成25年版の「子ども・若者白書」を発表した。同白書は各種統計資料などにより、子どもや若者の置かれた現状を、人口、健康状態、生育環境、生活行動などのデータから紹介するもので、こちらは毎年国会にも提出される。

データによると、幼児の体格は、身長についてはおおむね横ばいであった一方、体重は10年単位でみると、若干ではあるが減少傾向であった。また、裸眼視力が1.0未満の子どもは、幼稚園児で27.5%、小学生30.7%で、こちらは1980年の統計ではそれぞれ20%程度であったことと比較すると上昇傾向といえる。一方でむし歯のある子については、幼稚園児が42.9%、小学生で55.8%であったが、こちらは1980年の統計ではそれぞれ90%前後であったので、大幅に減少している。

また、就学前教育・保育の状況では、幼稚園の在園者数が160万人であった一方、保育所利用児童数は218万人で、2005年の状況と比較しても、幼稚園児は約10万人減少しているが、保育園児は約20万人近く増加している。これに合わせて施設数も幼稚園数は減少、保育所数は増加傾向となっている。そして、通常の学級に在籍する小・中学生のうち、発達障害の可能性のある特別な教育的支援が必要な子どもは6.5%程度であることがわかった。

そのほか、子どもの相対的貧困率(※世帯所得をもとに国民一人ひとりの所得を計算して順番に並べ、真ん中の人の所得の半分に満たない人の割合[=kotobank.jpより引用])は15.7%で、1985年当時から5ポイント近く上昇している。さらに、児童相談所における児童虐待に関する相談対応件数は約6万件近くにのぼり、2000年当時は約2万件程度であったことと比較すると、大幅な上昇傾向となっている。警察が検挙した児童虐待事件の被害児童数は昨年(2012年)1年間で476人と、10年前は200人足らずだったことと比べて、こちらも倍以上の事件が発生していることになる。

「子ども・若者白書」は、子育て層には興味深いデータがずらりとグラフでわかりやすく並んでいるので、流し読みするだけでも価値あり。お手すきの際にでもぜひご一読をおすすめしたい。

平成25年版 子ども・若者白書(概要版)
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h25gaiyou/index.html


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  • え?だって貧乏人しか子ども作れないじゃん
    • イイネ!4
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