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弁護士や裁判官、検察官になるための登竜門である司法試験の合格者が9月10日、法務省から発表された。合格者数は2049人で、昨年より53人少なかった。合格率は26.8%で、1.7ポイント増加した。法科大学院別にみると、合格者数は慶応大が201人で最多となり、合格率も慶応大が56.8%でトップだった。いずれも2位は東京大(197人/55.2%)だった。
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合格率が50%を超えた法科大学院は、慶応大、東京大に一橋大、京都大を加えた4校だったのに対して、10%に満たない学校は25校を数えた。なかでも、姫路独協大、神戸学院大、東海大の3校は合格者がゼロだった。合格率について、ロースクール間の「格差」が大きいことが明白となっている。
一方、法科大学院を修了しなくても受験資格が得られる予備試験を経て受験した人は、167人のうち120人が合格。その合格率は、慶応大や東京大を大きく上回る71.9%に達した。
予備試験組の合格率が非常に高いことについて、京都大学客員准教授の瀧本哲史さんはツイッターで「予備試験組の最終合格率が高いのは、予備試験が難しすぎるからで、ロースクール卒生で予備試験を受けさせ合格したものだけ司法試験受けさせれば高合格率」とコメントしている。
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また、合格者の平均年齢は28.4歳で、最高齢は57歳、最年少は20歳だった。男女比は、男性が76.7%と、4分の3を男性が占めた。
法科大学院別の合格者と合格率のトップ10は以下の通り。
●合格者数・トップ10
1位 慶応 201人
2位 東京 197人
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3位 早稲田 184人
4位 中央 177人
5位 京都 129人
6位 一橋 67人
7位 明治 65人
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8位 大阪 51人
9位 北海道 50人
10位 神戸 46人
●合格率(対受験者数)・トップ10
1位 慶応 56.8%
2位 東京 55.2%
3位 一橋 54.5%
4位 京都 52.4%
5位 愛知 42.9%
6位 首都大 40.6%
7位 中央 40.0%
8位 早稲田 38.4%
9位 千葉 36.9%
10位 神戸 36.8%
(弁護士ドットコム トピックス)
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