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Kis-My-Ft2のメンバーのうち、後列の4人である横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永が組んだユニット「舞祭組(ブサイク)」が、従来のジャニーズとは異なる路線でデビューし、注目を集めている。舞祭組は、SMAPの中居正広がプロデュース、作詞・作曲・振り付けまでを手掛け、これまであまりスポットを浴びなかった4人のキャラを、自虐的なユーモアを交えて演出しているのが特徴だ。
11月12日深夜に放送された新音楽番組『Sound Room』(TBS)では、デビュー曲の「棚からぼたもち」を地上波で初披露。「僕たち4人で大丈夫なのか?」「いきなり注目厳しいかな」といったフレーズを、地味なスーツ姿でヤケクソ気味に歌うパフォーマンスに、ネット上では「舞祭組インパクトすごすぎ」「横尾さんの歌いっぷりが面白すぎてニヤニヤしてしまう」「想像してたのとだいぶ違うけど、これはこれでありだな」といった声が上がっている。
いったいなぜ、Kis-My-Ft2は思い切った楽曲をリリースしたのか。その狙いを、ジャニーズに詳しい芸能ライター、ジャニ子氏に訊いた。
「舞祭組は、『キスマイBUSAIKU!? 』(フジテレビ)という番組で組まれたユニットなんですが、そもそもこの番組自体が従来のジャニーズの常識を覆すようなものでした。インターネットでキスマイを検索すると、予測検索で2番目に『ブサイク』と出てしまうことを受けて、本当にキスマイはブサイクなのかを検証するというバラエティ番組で、メンバーが自分でカッコイイと思うことをビデオ撮影し、それをファンではない女性に見せて、どれくらいキモがられるかを競うという内容なんです。今までだったら聴こえないフリをしていれば済んだアンチの声を、あえてネタにしているんですね。今回、人気のない4人を抱き合わせて売り出したのも、そういった“三枚目路線”の延長にあるのでは」
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インパクトの強い今回の楽曲も、実はよく計算されているという。
「あそこまで自虐的な笑いに走ったのは珍しいですが、ユニークな楽曲は、実は昔からジャニーズが得意としてきた路線。たとえばシブがき隊の『スシ食いねェ!』などは、その典型です。キスマイはもともと『SHE! HER! HER! 』のように、聴いた人が『なにそれ?』と気になってしまうようなキャッチ―な曲を得意としていましたから、今回の楽曲もハマっているんじゃないですかね」
Kis-My-Ft2は今後、ジャニーズの中でどのようなポジションを占めていくのだろう。
「キスマイはよく、SMAPと抱き合わせでテレビ出演することが多いのですが、飯島マネージャーは彼らをSMAPの後釜にしたいと考えているのではないでしょうか。SMAPに弄られているグループとなれば、多くのSMAPファンも彼らのことが気になるでしょうし、飾らないキャラクターの4人と、イケメン路線の3人の組み合わせは、幅広い層に受け入れられる可能性が高いです。一見するとおちゃらけた企画ばかりしているようですが、メンバーの中にバラエティ担当やドラマ担当など、突出したキャラクターを育てている最中なのだと思います。いずれは嵐とともに、ジャニーズの二大巨頭にしたいのでは」
中居プロデュースで、さらにSMAPとの近しさを感じさせたKis-My-Ft2。今回のユニークな楽曲は、多くのひとに「親しみやすさ」を感じさせたのではないだろうか。(リアルサウンド編集部)
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