勤めてみたら経営者がヤクザ!ヤクザの「フロント企業」を見抜く方法とは

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2013年12月16日 08:21  BOOK STAND

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「暴力団排除条例」の制定以降、今まで以上に"日陰の存在"となったのが暴力団、通称「ヤクザ」です。しかし、フリーライターの上野友行氏は、今やヤクザは「カタギ」のふりをして、一般社会のあちこちに生息していると指摘します。

人知れず、社会に潜んでいるヤクザの毒牙を見抜き、彼らの食い物にならないための防衛術を伝授しているのが、書籍『「隠れ不良(ヤクザ)」からわが身を守る生活防衛術 』です。

本書内で「社会に蔓延している」と評されているのは、現役ヤクザやその関係者が経営する会社、通称「フロント企業」。業務そのものはきちんと行っている場合も多く、表向きは一般企業と変わりません。それどころか社長や幹部以外の社員たちは、その事実を知らずに働いていることも珍しくないというのです。

仮に「フロント企業」に面接や営業に訪れたとしても、ひと目でそれを見抜くのは困難。苦労して就職した会社がフロント企業だった...。本書では、そんな悲劇に見舞われないためのチェックポイントを伝授しています。

■会社名が、ローマ字や横文字でやたら爽やか
「◯◯興業」「◯◯総業」などのベタな名前は流行らないらしく、ローマ字や横文字などの爽やかな名前を付けるのがトレンド。社長自身や親分、兄弟分の頭文字をローマ字で並べたシンプルで短い名前も目立ちますが、「目指すは業界1位」「世界へはばたく」などのメッセージを込めたストレートな名前も彼ららしいです。

■社員のルックスが平均以上
不良社会では「モテる=仕事が集まる」という固定観念があり、学歴や資格で劣っても、見た目を優先して採用する傾向が強いとか。もちろん、事務や受付の女性は美人揃い。なかには、自分の愛人をこっそり働かせている経営者も強いそうです。

■社員旅行は海外旅行
このご時世でも、社員旅行は海外が恒例。ハワイ、ラスベガスなどやたらとゴージャスなのも特徴です。ただし、社長本人は「彫り物」がある場合も多く、ビーチやスパに現れないのもお約束です。

■求人は「即日勤務」
求人広告に、職種も待遇も偽って掲載するのが常套手段。面接時に、「実は求人に間違いがありまして」「訂正が間に合わなかったんです」と言われたら、要注意。あまりにも劣悪な労働環境のせいで万年人手不足に陥っており、今すぐにでも"兵隊"が欲しいので「即日勤務」がデフォルト。入社した場合、「その日から数週間帰れない」のはお約束で、同僚たちの机には「レッド◯ル」や「眠◯打破」などの空瓶が山積み状態...。

以上の項目が当てはまる会社は怪しいですが、一番の特徴は「社員の入れ替わり」が激しいこと。特にブラック企業でもないのに、次々に人が辞める会社があるとすれば、それは何らかのきっかけで「会社の秘密」を知ってしまったから...なのかもしれません。


『「隠れ不良」からわが身を守る生活防衛術』
著者:上野 友行
出版社:双葉社
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