初夢の縁起もの「一富士二鷹三茄子」 決めたのは徳川家康だった

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2013年12月27日 10:38  BOOK STAND

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 年の瀬も迫り、2014年がすぐそこまでやってきました。新年の幕開けにふさわしい縁起ものといえば、初日の出や初詣、そして初夢。一般的に毎年1月1日〜2日にかけて見る夢のことを指すこの初夢ですが、特に見ると縁起がよいとされるのが今年世界文化遺産にも登録された富士山です。

国内外において日本の象徴として知られる富士山は古くは万葉集、そして浮世絵とさまざまな芸術作品のテーマとなり、時代を越えて多くの人々から愛され続けた名峰。この富士山を筆頭に、昔から夢に見るものの中でめでたい順番をさす「一富士二鷹三茄子」ということわざがあります。

登山家の田部井淳子さんらが手がけた書籍『富士山の単語帳』によると、このことわざの由来は、江戸時代、徳川家康が駿河国を代表する"高いもの"を順に挙げたという説があるそうです。

「一番の富士山は日本最高峰の霊山、二番の鷹は一般には鳥の王者としての鷲(わし)をさしますが、駿河で2番目に高く富士山の近くにある愛鷹山(あしたかやま)のことをさし、三番の茄子は駿河の三保で早出し栽培されており、傷みやすい野菜で初物の値段が高かったので三番にしたと言われています」

 古くから縁起がよいものとして親しまれる富士山。ぜひ初夢で見てみたいものですが「見よう!」と思って見れるものではないのが難しいところ。富士山のそばで新年を迎えるだけでも、いい一年のスタートを切れるかもしれません。

<関連リンク>
祝! 世界文化遺産へ 富士山が客室か風呂から見える宿(ゆこゆこネット)
http://www.yukoyuko.net/special/dir/name/t_huji/area/04


『富士山の単語帳』出版社:世界文化社
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