プロが分析「小泉進次郎」人気の秘訣

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2014年02月28日 12:40  JIJICO

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小泉進次郎氏、同年代男性からも支持を集める理由


先日発表された「好きな政治家ランキング」。昨年まで1位の小泉純一郎氏に代わり、今年は息子の小泉進次郎氏が1位の座を獲得しました。この結果で注目すべきは、アンケートの対象者が30代40代の男性という点です。もしも対象が女性ならば、「イケメンだから」という理由が多数を占めても不思議ではありません。しかし、同年代男性の支持を集めたのには、それなりの理由があります。


政治家は常に多数を対象に、自分自身をアピールしなくてはいけません。「じっくりと人柄を知ってもらう」といった悠長なことは言っていられないのです。そのため、政治家にとって、イメージはまさに命綱です。


小泉進次郎氏のイメージを表すキーワードを挙げるなら、「優等生、正当、情熱、爽やか、育ちの良さ」でしょう。これらの自分自身のイメージを熟知し、そのイメージから逸脱しない点が、彼の魅力に安心感を与える大きな柱です。これは「パーソナルブランディング」の基本。「私はこんな人」というパーソナルブランドを周知徹底させるイメージ発信を成功させています。


見た目もスピーチも「基本を守る」ことが魅力の源に


小泉進次郎氏の「見た目」を例に挙げてみましょう。サイズが合った濃紺のスーツに白シャツ、紺系か赤系のネクタイ。これらは清潔感を重視した「基本」のスーツスタイルです。これは先に述べた彼のイメージをそのまま体現しています。常に「基本」のみを追求する着こなしは見事です。


イメージに影響を及ぼす要素とその割合は、「見た目が55%」「話し方・声が38%」「話の内容が7%」といわれています。彼の「話し方・声」も、その魅力を増す役割を果たしています。低く力強い声に加え、歯切れよく、聞き取り易いスピードで話します。さらに「難しい言葉は使わない」「短い文章」「実際のエピソード」「体言止め(文末を名詞で止める)」「まばたき回数を抑える」といった特徴が、日本一演説が上手い政治家と言われる所以です。実は、これらはすべてスピーチの基本。「見た目」と同様、「基本を守る」ことが彼の魅力の源と言えます。


また、政治家として4代目である進次郎氏にとって、それが大きなプレッシャーのひとつであることは想像に難くありません。しかし、境遇に甘んじることなく、地に足を着けた努力を続ける姿勢も評価されるべきでしょう。加えて、「続ける」というキーワードが浮かびます。基本的なことを尊重し、それを続けていることが好感を呼んでいるのです。


ビジネスシーンにおいても重要なパーソナルブランディング


小泉進次郎氏の魅力を分析すると、ビジネスパーソンが参考にすべき点が見えてきます。まず取り組みたいのは、パーソナルブランディングです。自分のイメージを知り、自身の魅力を知ることから始めましょう。人にどのようなイメージを与えるかは、ビジネスシーンにおいても重要です。「パーソナルブランドを確立し、そのイメージをぶれることなく発信し続ける」。これが人との差別化を実現します。即効性があるのは、「見た目」に自分のイメージを反映させることです。服装や身だしなみが、パーソナルブランドを表しているかチェックしてください。そして、「見た目」と並行してパーソナルブランドを軸にした「話し方・声」「話の内容」を工夫していきましょう。


「自分自身のイメージから逸脱しない」「ぶれずに続ける」。この二点が、小泉進次郎氏に学ぶべきポイントではないでしょうか。



(城戸 景子・イメージコンサルタント)

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