克服しない「人見知り」の生かし方

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2014年04月09日 10:10  JIJICO

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JIJICO

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人見知りには「慎重」「観察力がある」などのプラスの要素も


新生活がスタートした今の時期。自分は「人見知り」と思い込んでいる人は、新しい人間関係の中で生活を始めるというだけで、高いハードルが待ち受けているように感じているのではないでしょうか?


「人見知り」は、「消極的」「非社交的」「付き合いにくい人」といったマイナスのイメージに捉えられがちですが、実はプラスの面もたくさんあります。例えば、「用心深い」「慎重派」「観察力がある」「控え目」など、人とコミュニケーションを交わすうえで必要不可欠な要素を多く含んでいるのです。ですから、「人見知りは克服しなければならないもの」という思い込みは一度手放して、「人見知り」だからこそ生かせる点があるということを知ってほしいと思います。


「人見知り」以外のたくさんの「自分」が存在しているはず


「自分の性格を変えたい」と努力しても、そう簡単に変われるものではありません。問題なのは、「人見知りは、他人から○○と思われるに違いない」「人見知りは性格だからどうしようもない」「人見知りだから○○ができない」と思い込んでしまい、自分から新たな行動を起こさずに、停滞し続けてしまうことです。自分の性格を盾に、チャレンジしなくても済むように言い訳をしているケースは問題です。


そもそも人間は多面体です。さまざまな側面を持っているから魅力的なのです。一見、社交的と思われる人でも、家に帰れば部屋にこもって「一人の時間を楽しむことが好き」という人もいます。あなたの中にも「人見知り」以外のたくさんの「自分」が存在しているのではないでしょうか。例えば「聞き上手である」「サポータースキルがある」「根気がある」など、「これは結構、良いところだな」と思える点を拾い出してみることです。自分で思いつかない場合は、あなたのことをよく知っている周りの人に聞いてみてもよいかもしれません。あなたに備わっている資質「リソース」の良い点に、フォーカスを当ててみてください。


自己紹介などの場面では、自分の本音を伝えると良い


また、人間の性格に点数はつけられません。一人一人がそれぞれの価値観を持って生きているわけですから、人からの評価にこだわっていると、あなたが成長する中で培ってきた自分らしさや個性、あなたの良さを見失います。


無理に克服しようとしなくても大丈夫です。むしろ自己紹介では「おとなしくて引っ込み思案と思われがちですが、本当はみなさんと楽しくおしゃべりをしたいと思っています。ただ人見知りをする方なので、少し時間はかかるかもしれませんが、どうか気長にお付き合いください」というように、「人見知りをするという事実と、本当はこうしたいと思っている」という自分の本音を、正直に伝えることをオススメします。



(栗栖 佳子・コミュニケーションコーチ)

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