北近畿タンゴ鉄道は5月25日から、自然景観を楽しみながら美味しい食事が楽しめるダイニングカー「くろまつ」の運行を開始する。この車両は、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」や、九州新幹線など数々の斬新な鉄道デザインで知られる水戸岡鋭治氏の新作だ。
水戸岡氏は、北近畿タンゴ鉄道で昨年4月にデビューしたデザイン車両「あかまつ」「あおまつ」も手がけており、今回はその第2弾。開業当時から活躍する普通車両を全面リニューアルした「くろまつ」は、漆黒の車体と落ち着いた雰囲気の内装が特徴だ。
“松”をモチーフとした車体は、漆黒のボディに、金色の細いラインを施し、えんじ色のアンダーラインが全体をひきしめるクラシックな外観。車内は天然木(ウォールナット、ナラ)を使うことで落ち着いた雰囲気とし、レストランやカフェ、和食処にも演出できる、懐かしくて新しい、ここでしか味わえない上質な空間に仕上げている。
コンセプトは「『海の京都』の走るダイニングルーム」。車内にキッチンを備え、沿線の“食の魅力”を発信する。週末中心の定期コースとして「スイーツ」「ランチ」「地酒」の3コースを用意。平日は団体貸切予約を受け付ける。
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