「山にも登った」 PC遠隔操作事件・片山祐輔被告人が語る「保釈後の2カ月」

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2014年05月16日 23:00  弁護士ドットコム

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PC遠隔操作事件で公判中の片山祐輔被告人が5月16日、司法記者クラブで記者会見を開いた。片山被告人が3月5日に保釈されてから2カ月あまり。記者からは、その間の生活についての質問も出た。


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「最初の頃は、『あ、片山がいる!』と言われるのが恐くて。家から出るのもけっこう大変だったんですよ。でも、最近ではよく外出するようにもなり、少しずつ日常というものを取り戻しつつあるかなと思っています。山にも登ったりしています」



片山被告人は保釈されて以降の生活を、こう振り返った。保釈直後の会見と比べると、頬もふっくらとしたようす。語り口も落ち着いている印象を受ける。



●ユーチューブを見たり日記を書いたり


「家のパソコンは毎日数時間使っています。主に事件関係、弁護団とのやり取りや、遊びでユーチューブを見たりもしています。日記的なものも、自分で忘れないように書いています」



保釈後に購入したノートパソコンや、スマートフォンを使って、これまでの事件報道を検索して調べたりもしているという。



ただ、情報機器の取扱いについては、かなり気をつけているようだ。ノートパソコンには通信履歴を記録するソフトを入れてもらい、「怪しい通信をしていない」と言えるように、弁護士に管理を任せているという。ネットカフェなどのパソコンにも一切触らないように生活しているそうだ。



●東北へ花見旅行にも行った


この日は折しも「真犯人」を名乗るメールが報道関係者に送られ、大きな騒ぎになった。



片山被告人はこのことについて、「恐れているのは、メールをうけて、自作自演でやったんだろうという話になって、今日か明日にでもうちに家宅捜索が来るんじゃないかということです。パソコンを提出するとか、そういう協力をするのは良いのですが、家に来られるとなると母がすごくおびえてしまうので、それだけはやめてほしいと思います」と語り、家族への配慮を要望した。



代理人の佐藤博史弁護士によると、片山被告人の母親は精神的にかなり参っている状態なのだという。昨年は家族で一緒に桜を見ることができなかったので、今年のゴールデンウィークには、佐藤弁護士の事務所の人たちと一緒に、東北へ1泊の花見旅行にも行ったとのことだ。片山被告人も「(花見に行ったあと母親は)少し外出できるようになりました」と話していた。


(弁護士ドットコム トピックス)



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