大人になっても母に謝ってばかり、その心理背景とは?

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2014年07月24日 11:00  ノーツマルシェ

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ノーツマルシェ

大人になっても母に謝ってばかり、その心理背景とは?

子供の頃、親から怒られ謝った記憶は誰にでもあるでしょう。では、親がミスしたとき、謝ってくれたことは? もちろん、自分の非を認めて謝るのが一般的ですが、中には子供に謝ることに、抵抗を感じる人もいるでしょう。そこには、親としての威厳を保ちたい心理があります。


 


■ 大人になった今でも母親に謝るパターンが続いている


子供に罪悪感をもたせ、謝らせるように仕向ける親もいます。この関係がパターン化すると、善悪の判断だけでなく、自分に対する信頼も低くなる傾向があります。


母娘問題カウンセラーの筆者のところには、こうした悩みで来られるクライアントもいます。 現在、会社員のC子さん(28歳)は母親が厳しく、幼い頃からテストの点が悪い、遊びからの帰りが遅いと言っては叱られました。そして、正座を命じ謝らせていたそうです。 一方、母親がC子さんの大事にしていた本を間違えてゴミに出したり、プレゼントで貰ったグラスを割ってしまったときなどには、謝罪の言葉はなく、「そんなところに置いたあなたが悪い」と責められる始末。そして大人になった今も、母親と意見の食い違いが生じたときはC子さんが謝ることに。「気がつくと、私が悪者になっている」と話すC子さんは、母親の前ではいつも無力になると感じています。


 


■ 自尊心が低いと、相手に説得されやすい?


心理学には「自尊心仮説」という説があり、自尊心の低い人は自信満々の人に説得されやすいといわれています。自分に自信がなくて他人を信じやすい。セールスのターゲットになりやすい消費者心理として解説されることがありますが、この状況は先述の母娘関係にも当てはまる部分があります。なぜなら、同じような悩みで来られるクライアントの中には、自尊感情が低いケースもあるからです。


さらに問題なのは、相手が母親に限らず、同僚や友人達との関係でも同じような言動をとってしまいがちだということ。もしこの記事を読んでいて思い当たる方は、すぐに謝ろうとする癖をまずは認めることです。そしてこれからは、謝ろうとする前にひと呼吸おいてから自問自答することをお勧めします。「私が悪いのか、いや、私は間違ってはいない」と。この問いかけを繰り返し行うことで、自分の判断に自信がもてるようになることも。さらに自尊心を高めたい場合は、そのためのカウンセリングなどもあるので、試してみてはいかがでしょうか。


[執筆:真香(母娘問題カウンセラー), 2014年7月24日]




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