厚生労働省は平成27年度の予算として、待機児童対策に6,200億円を投じると発表しました。そして、「女性の活躍推進と少子化対策」としての予算は6,820億円。昨年度は「少子化対策と女性の活躍推進」として、5,476億円だったのに対して、1,344億円増えています。金額が大きすぎてあまり実感がありませんが、大金が投じられることは確かです。
■ 「女性の活躍推進と少子化対策」の気になる内訳は?
6,820億円もの大きな予算の、気になる内訳は下記のとおりです。
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■ その中でもやはり気になるのは、6,200億円!
最も大きな金額である6,200億円は「待機児童解消加速化プラン」の着実な実施のための予算です。
例えば、保育所等の受入児童数の拡大や、多様な保育を提供するため、延長保育、休日・夜間保育、病児・病後児保育等の充実を図るために使われる予算とのこと。これまでの待機児童解消加速化プランでは、多様な保育の提供はありませんでした。この保育等の充実は新たな内容となっています。
また、待機児童の受け入れ人数は8万人増える予定です。全体の待機児童数から考えると大きなインパクトではないように思えてしまいますが、8万人の待機児童が減ることはすごいことです。
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表面的な部分を見ていくだけでも、待機児童や少子化についての内容は年々変化していることがわかりますよね。予算はこれから年末の審議にかけられて決まっていきます。来年度の予算がどうなるのか、注目していきたいですね。
[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー), 2014年9月3日]
【参考】
※ 厚生労働省「平成27年度厚生労働省所管概算要求関係」
※ 厚生労働省「平 成 27 年度予算概算要求の概要」PDF
※ 『時事ドットコム』「過去最大、31.6兆円=待機児童に6200億円−15年度厚労省概算要求」2014年8月26日
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