怪異と戦う怪奇物語として、またひっきりなしに続く風変わりなキャラクター同士の掛け合いで人気を帯びた作品『化物語』に登場する女性キャラ、千石撫子。この作品特有の癖のある女性キャラの中でも、このキャラはとことん可愛さにこだわった妹キャラクターです。千石撫子の魅力に触れて行きましょう。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■可哀そうで か弱いやられ役
基本的に化物語シリーズは一方的な願いをしてしまい、それが怪異として取り付き不幸な結果を招いてしまうのですが、千石撫子においては三角関係に巻き込まれ、逆恨みで一方的に呪われてしまったとても可哀そうな少女です。「あらぬ罪で呪われる事はあってはならない」と感銘を受けた暦が、撫子に取り付いた蛇切縄を追い払おうとするのですが、その際に撫子が蛇切縄に“スク水姿で締め付けられ悶えるシーン”は、色んな意味で興奮を隠せない視聴者も多かった事でしょう。
■どストレートな妹キャラが可愛い
一癖も二癖もある女性キャラばかりの物語シリーズにおいて、千石撫子は人見知りで恥ずかしがり屋、ブルマやスク水姿が似合うどストレートに可愛い妹キャラ(八九寺真宵がロリキャラなら千石撫子は妹キャラ)です。主人公、阿良々木暦には徹底的に甘えるものの、その途中で他のキャラに絡まれると途端に恥ずかしがって逃走してしまう幼い少女らしいシーンも多々あり、それを見るたびに思わずにやにやしてしまうのです。
■周りを振り回すちょっと変わった一癖も
ビジュアルや性格はストレートな妹キャラですが、やはりこの千石撫子にも憎めない変わった部分は存在する(最終的に蛇神になる時点で普通ではないですが)。スカートを触られても平気なのに、前髪を触られたり、頭を撫でられたりすることを極端に嫌がったり、暦(主人公)との会話で、やたらマニアックなネタを振ったりもします。また、中学生なのにレトロゲームが大好きで、暦との対戦で油断している暦に、賭け事をふっかけた途端に負かす等したり、他の女性キャラ(神原駿河)の忘れ物(スク水)の返却を主人公に依頼したりと、年齢なだけに異性の心をあまり理解していない所は、主人公を地味ながら強烈に振り回す存在です。しかし、その主人公との掛け合いの度に、やはり思わずにやついてしまいます。
■妹キャラからラスボスまで
初登場である化物語本編では妹キャラのポジションですが、最終的に主人公かつ蛇神そのもの、つまりラスボスとしてのポジションまで得てしまう、ファン待望の公式作品、囮物語も存在します。性格が180度違う、声を逆立てて怒る別の撫子が登場したり、隠れ趣味がバレて赤面するシーンなど、新しい撫子から、普段の地味な一癖が見れるいつもの撫子まで、千石撫子が思う存分堪能できるシーンが拝めるので、千石撫子が好きになったら、是非こちらも見て欲しい作品です。
千石撫子(物語シリーズ)の画像や関連記事はこちら★記者:HANA20(キャラペディア公式ライター)
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