7,500人を教えてわかった!子どもを「本好きにさせられる」親の読み方6パターン

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2014年10月04日 12:01  &Mama

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“絵本の読み聞かせは心の成長にイイ”と、何となく小耳に挟んで始めたのにちっとも聞いてくれない我が子。想い描いていたの読み聞かせ生活とは随分とかけ離れた感を感じて戸惑っているママやパパもいると思います。


そんな時に、親のちょっとした不用意な対応のせいで子どもが将来“本嫌い”になってしまうこともあるんです。 そこで今日は、教育者として7,500人の子どもの指導を経験した『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』の著者・立石美津子が“絵本の読み聞かせ中、ありがちな子どもの態度”についてご紹介します。



■ありがちケース1:同じ本ばかり持ってくる


子どもは“繰り返し”が大好きな生き物。反対に大人はよほどの本でない限り、一度読んだ本を何度も読み返すことはまずありません。人の話でも「その話、前にも聞いたよ」とママ友が繰り返し話す自慢話に辟易することも。


同じ話を何度も聞くことははっきり言って苦痛ですよね。だから、同じ本をリクエストされるとうんざりします。けれども、子どもは真逆。知っているからこそ同じ話を何度も聞きたいのです。読み終えた途端「もう1回読んで」と言ってきます。繰り返し同じ言葉を聞くことにより、母国語としてマスターしていきます。ですから、面倒でも苦痛でもリクエストには応じてやりましょう。



■ありがちケース2:読んでいる最中「これは?」「これ何?」といちいち聞いてくる


せっかく読んでいるのに、挿絵のイチゴを指して「これは?」。バナナを指して「これは?」。猿を指して「これは?」と聞いてくる子ども。大人としては、 「イチゴ、バナナ、猿なんてわかりきったことなのに、何で一々質問してくるの」とイラッとしてしまいますよね。


でも、この“いちいち質問”は、子どもが飽きもせずお気に入りの絵本をリクエストしてくるように、「知っているからこそ聞きたい」「ママに答えてほしい」と思っている現れなんです。だから、わかりきったことを聞いてきて、同じ解答が戻ってくることを楽しんでいるんです。親子のスキンシップの一つとして、子どもが満足するように的確にシンプルに答えましょう。


 「途中で質問してくると話が中断するじゃない。起承転結、ストーリーがわからなくなっちゃうじゃない!」なんて思わないでください。0〜3歳の読み聞かせは“絵本を使っての親子コミュニケーション”と思いましょう。4歳、5歳と成長していくうちに文章やストーリーに関心を持つようになります。


 


■ありがちケース3:読んでいる最中なのに次のページをめくりたがる


ストーリーに興味を持っていない年齢。お気に入りのページを見たくて、次々とめくったり、決まったページを指さして読んでほしいとせがんできます。子どもが見たがっているページを声に出して読んであげましょう。話がつながらなくてもいいんです。



■ありがちケース4:本屋で欲しがったのに家では見向きもしない


本屋さんの絵本コーナーでは両手に絵本を抱えてレジに持っていこうとする我が子。「気に入ったんだ」と思って買ったのに家では見向きもしません。「1,000円以上払ったのに、無駄使いしてしまった……」と後悔することありませんか。


子どもは買ってもらうことが目的で、おもちゃに関しても同じようなことがあります。ママだって「あ、コレ可愛い」と思って買ってはみたけれど、全然使わないグラス、ポーチ類が家にゴロゴロしていませんか? 子どもは特に、見た目がカラフルだったり知っている絵が描いてあったり、という衝動的な動機で「買って、買って」と言うことがあります。


無駄遣いしないようにするには、まず図書館で沢山借りてきて子どもが“本当にお気に入り”の本を見つけましょう。この時に繰り返し見ているようだったら本屋さんで買ってあげましょう。保育園・幼稚園の先生に子どもが気に入ってる本があるか聞いてみて、家でも同じものを置いておくのもいいですね。



■ありがちケース5:途中でおもちゃで遊びだしてしまう


“最後まできちんと座って聞いている”という“オトナ側の”理想の姿を追い求めてはなりません。学校、幼稚園、保育園のように集団で聞く場ではなく家庭内のくつろぎの時間に行う読み聞かせは、どんなスタイルでもいいんです。


途中で遊びだしても、ちゃんと耳では聞いています。「最後まで“ここに座って”聞いていなさい」と叱らないこと。どこかへ行ってしまっても、続きをママが自分に読み聞かせするように最後まで読みましょう。興味にあるページが出てきたら戻ってくることもありますよ。



■ありがちケース6:本棚からドンドン出してしまう


積み木を作っては壊し、作っては壊しするのと同じ感覚で遊んでいるのでしょう。目くじら立てて禁止することはありません。ただ、絵本を放り投げて乱暴に扱っているようでしたら「絵本はおもちゃじゃないから、投げないで丁寧に出そう」と絵本の扱い方を教えましょう。


ドンドン出しても叱らないことです。丁寧に扱うことだけ教えましょう。



理想の姿、型にはまった絵本の読み聞かせスタイルをママやパパ自身が追い求めないことが大切ですよ。



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【参考】


※ 立石美津子(2013)『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)




【著者略歴】


※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』等。



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