1億5千万の借金を背負った少年「綾崎ハヤテ」が、お金持ちのお嬢様である三千院ナギに拾われ、執事として第二の人生を歩み出した――。『ハヤテのごとく!』はざっくり言えばそんな物語です。お金や女の子に翻弄されながらも、懸命に生きているハヤテのカッコいい姿を、余すところ無く紹介致しましょう。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■めくるめく執事生活のスタート!
親から借金を押し付けてヤクザに売られそうになり、第1話からピンチ全開のスタートを切った高校生ハヤテ。失意のドン底にあったハヤテは、身代金目的の誘拐という暴挙に出てしまいます。そう、彼は1話目から犯罪に手を染めようとしていたのです。
しかし、持ち前の言葉足らずな言い回しと天然ジゴロスキルが炸裂し、誘拐されるハズだったナギはそれを告白と勘違い。何やかんやあって借金を肩代わりしてもらい、40年かけて執事として働き、借金を返済することになります。執事としての能力は高く、親元に居た時の苦労が執事生活に役立ってもいるので、人生何が自分を助けるか分かりません。
■果てしないモテモテぶり
ナギに好かれた後には、ナギの友達に告白されたり、元同級生に告白されたり、生徒会長に惚れられたりと女の子にモテモテのハヤテ。ナギに会う前にはアテネと出会って、一緒に暮らしていた時期もあります。同人誌編では、何とアイドルにも告白されました。
一方で、女装した姿のハヤテにタマが迫ったり、クラウスがときめいたりしたことがあり、挙句の果てには虎鉄に告白されてストーカーされるなど、同性からの人気もバッチリだったりします。
多くの女の子から好かれているというのはラブコメの主人公らしい姿ですね。そこから生まれるトラブルや不幸も数知れませんが、そんな困難も乗り越えていくハヤテの姿はカッコいいです。男からも好かれるのは大変かもしれませんが、女装時の彼の魅力は凄まじく、現実での同性人気も高いです。
■その髪型どうなってるの?
アニメでは、原作では無理のあるように見えた髪型が綺麗に解釈されており、原作者がアニメ設定画を参考にしているという逸話すらあります。原作よりも女装頻度が高いように感じるのはスタッフの愛が成せる業なのかもしれません。因みに3期アニメでは、とある人物の魂がハヤテの中に入り、いつもとは違う姿を見せるのもちょっと新鮮だったり。
■誰かの為に
よく血まみれになっているので印象が薄れがちですが、ハヤテの凄いところはやはり、なりふり構わない姿勢でナギや様々な人を助けるところにあると思います。ギャグで流されることも多いですが、体を張って誰かの為に頑張る姿というのはやっぱり良いものです。
アニメ化はまだ実現していませんが、ハヤテの良さがもっとも際立っているのはアテネ編でしょう。幼きハヤテの奮闘する姿とアテネとの別れ、再会してから決着をつけるまでの一連の流れは感動ものです。アテネから心身共に鍛えられ、現在のハヤテの基礎が構成されました。そして1つの恋が終わることでハヤテは精神的に大きな成長を遂げるのです。
■最後に笑うのは・・・
ナギが相続するはずだった莫大な遺産を自分のせいで放棄させるなど、その不幸体質ぶりが時に周りの人間までも巻き込んでしまうハヤテ。しかし、勘違いから始まったナギとの絆は確実に深まっており、前述の通り男女問わず多くの人達から好かれています。
不幸を一身に背負ってはいますが、その人柄は不幸を補って余りあるもの。だからこそ笑顔でいられるのかもしれません。やはり最後に笑うのはきっとひたむきでマジメな人なのでしょう。その“ひたむきでマジメ”という言葉を与えてくれた人物は、サンタこと三千院ナギの祖父帝であり、彼もハヤテの人生に大きく影響を与えました。現在、ナギの執事をしていることから、運命というか巡り合わせを感じますね。
お金に、そして女の子に翻弄されつつも懸命に生きるハヤテの姿は、私達に勇気を与えてくれます。ヒロインとイチャついているとたまにイラっとしますが、彼にはやはり幸せになって欲しいものですね。
綾崎ハヤテ(ハヤテのごとく!)の画像や関連記事はこちら★記者:K−was(キャラペディア公式ライター)
(C)畑健二郎/小学館・白皇学院生徒会・テレビ東京