2014年10月からアニメ第二期の放送が始まった『弱虫ペダル』。その主人公である「小野田坂道(おのださかみち)」は、気が弱いオタクでありながら強くまっすぐな意思を持った、まさしく「弱虫ペダル」の作品名通りのキャラクターです。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■アキバまで片道45kmを自転車で!
オタクの皆様なら「このグッズを買うためにこれを我慢する」とか「グッズを買う資金を浮かせるために、ちょっとの距離なら歩く」、そんな経験が一度はあるかと思います(私もそうでした)。例にもれずこの小野田くんもそんなキャラクターですが、彼の場合はやることのレベルが違います。小学生の頃から、片道45km以上離れた秋葉原まで自転車で通い続けているんです!しかもその自転車は普通よりも重量のあるママチャリで、1人っ子の小野田くんを心配した両親が、遠くまで行けないようギアに細工をかけたもの。もっとも、小野田くんはそれにより坂を登る際に必要な強靭な脚力がついていたりするのですが。
■みんなを尊敬できる素直さ!
小野田くんの周りには、今泉(いまいずみ)くんや鳴子(なるこ)くんといった同学年生だけでなく手嶋(てしま)先輩や巻島(まきしま)先輩など、彼にとって目標となるような人物がたくさんいます。アニメ一期中盤には真波山岳(まなみさんがく)という他校に通うクライマーのライバルが現れるのですが、小野田くんの魅力はそういった周囲の人々を、素直に「すごい」と認めることができる点だと思います。「この人たちはすごい」「この人たちと同じ場所に立ちたい」「だから全力でがんばる」と純粋に思い、その目標に向かってひたすら努力し結果を出す。なかなかできることではありません。
■それでもオタク道は忘れない!
アニメ版のオリジナルエピソードになりますが、小野田くんは同級生の今泉くんに、自分の好きなアニメ「ラブヒメ」を勧める話があります。最初は嫌々だった今泉くんですが、だんだん少しずつラブヒメにハマっていく様は、とてもかわいいです。小野田くんが今泉くんを尊敬しているのと同様、今泉くんも小野田くんの素直なところが気に入っているようで、一期終盤にはラブヒメの二期放送を楽しみにしている、歳相応な彼らを見ることもできます。
小野田くんはただ「天才的」というだけでなく「オタク」という視聴者の私達にも共感できる一面がある子なので、どうにも放っておけず「がんばれ!」と応援したくなってしまうのが一番の魅力でしょう。これからのアニメ二期でどんな活躍を見せてくれるか楽しみです。
小野田坂道(弱虫ペダル)の画像や関連記事はこちら★記者:凛廻(キャラペディア公式ライター)
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル製作委員会