【アニメキャラの魅力】天然?太陽?腹黒?それとも偽善者?「櫛枝実乃梨」の魅力とは!?『とらドラ!』

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2014年10月28日 08:20  キャラペディア

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(C)竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」製作委員会
宝島社『このライトノベルがすごい!2009』で堂々、作品部門での第2位を受賞した青春小説『とらドラ!』。主人公「高須竜児」の片思いのお相手は、まるで太陽のようで、天然で、マイペースで、元気で、よくしゃべり、よく動く、まぁとにかく変な女。それが、大橋高校2年C組女子ソフトボール部キャプテンでエース、みのりんこと「櫛枝実乃梨」なのです。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■盛るぜ〜超盛るぜ〜

 バイト先のファミレスで、アイスだのポテトだのを勝手にサービスしちゃう、悪バイター実乃梨。その際の「盛るぜ〜、超盛るぜ〜」と節をつけたオッサン臭いセリフがネット民に大流行いたしました。「一発かましたれ!ヘイヘイヘイ!」など、常にハイテンションで「君、酔ってる?」と思ってしまうようなセリフをかまします。

■まあ、変な女だよ!

 ビジュアル的には、親友で本作のヒロイン逢坂大河は「あの子綺麗だもの」と表現していますが、同級生男子によるランク付けにはランクインしていません。これは「女だからプロ野球選手になれない」という挫折を味わった実乃梨が、潜在的に女性扱いされるのを恐れ、「変な女」のイメージを強くし恋愛から逃げている作戦が功を奏しているためと思われます。

■みのりん腹黒いの?僕らに見せるあの姿はウソだったの?

 腹黒いというか、空気が読めるというか、正直言うと天然ではありません。養殖です。テンション高めなのがウソの実乃梨というわけではありませんが、自分の立ち位置として、作っている、本来の性格よりも誇張している「そういうキャラ付け」をしている状態です。偽善者というよりも「そうありたい自分」を演出しているだけです。それは罪でしょうか?「明るくていい子」を演出しているのは悪ですか?

■ダブルスタンダード上等、それが若さと言うものだ!

 かつて、親友の大河のトラブルを解決するために何かしたいと考え失敗した実乃梨。そのトラブルは、心にしまってなかったことにします。「大河のため」と、やりたい手助けをしても、結局は余計に大河を傷つけてしまう。善人であろうとして事態を悪化させてしまいます。

 今回も、実乃梨は「大河のため」を大義名分に、というよりも大河とも竜児とも関係を崩したくないという本音のために、自分の恋心にウソをつきます。竜児からの告白を拒否します。しかし、それが余計に大河を傷つけていると考える亜美とぶつかり、素直になろうとしたバレンタイン。竜児を思いながらもみのりに譲ろうとする大河。そして大河のためにウソをつく竜児。なんだそりゃ、当然激怒です。腹立ちますよね。なんだよ。オマエラ、好きあってるのに巻き込むなよ!な気分です。「誰かを犠牲にした幸せ」を実乃梨自身が受け入れられない以上に、二人の本当の気持ちをわかってしまったのでしょう。

 最終的に、大好きな竜児が大好きな大河を追いかけることを望みつつも、追いかけた途端、苦悶の表情を浮かべる実乃梨。追いかけてほしい気持ちと、恋を手に入れたい気持ち、その不安定なふらつきこそが、実乃梨の最大の魅力なのではないでしょうか。


櫛枝実乃梨(とらドラ!)の画像や関連記事はこちら


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:藤原ユウ(キャラペディア公式ライター)

(C)竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」製作委員会

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