敬語が似合う清楚なお嬢様キャラと言えば、アニメヒロインの定番のひとつでしょう。得てして、そういったヒロイン達はその清楚さに似合わぬ際立った特徴を持っているものです。アニメ『氷菓』のヒロイン「千反田える(ちたんだえる)」が持っているのは、人並みはずれた好奇心。その好奇心に導かれる『氷菓』という物語の中で、「千反田える」というキャラクターはとても沢山の表情と魅力を我々にみせてくれるのです。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■やっぱり可愛い
一部のファンからネット上で「えるたそ」と呼ばれ非常に愛されている彼女。彼女が愛される理由には、まずその見た目の愛らしさがあるでしょう。腰までまっすぐ伸びた奇麗な黒髪、美少女と表現するに相応しい整った顔立ち、そして紫がかった大きく透き通った目。こんな子が近くに居たら思春期の男子は(あるいは女子も)ドキドキものでしょう。
その他のスペックも大したもので、古くから地元に根ざした豪農の娘であり、教養や社交性に優れ、誰に対しても優しく素直。さらに料理上手、学業もトップクラスですし、なんとプロポーションも・・・きりがないですね!まさに完璧。
■気になる性格
『氷菓』は神山高校古典部の面々が、高校生活に潜む様々な謎を、主人公である「折木奉太郎(おれきほうたろう)」を中心に解き明かしていく物語です。謎に迫るきっかけとなるのは、えるの「わたし気になります」の一言。気になる事を放っておけない性格なのです。
その性格は、奉太郎の性格とは対極に位置していると言ってもよく、大体の場合折木 奉太郎を振り回す事になっていますね。まあ、こんなかわいい子に振り回されたらそれは本望ってもんでしょう。ただ、奉太郎の推理力に頼りすぎな事については少し気にしている様子。真面目なんですね。
えるは相手の心情に対して非常に敏感で、他人の心に深く寄り添う事が出来ます。少々、親身になりすぎてしまう事もありますが、その事が謎の解明に役立った事も。いつでも優しさを忘れない母性もまたえるの魅力の一つでしょう。
■七変化
いつもニコニコした笑顔がとても素敵なえる。それだけではなく、時々見せるコミカルな動きや表情もとっても可愛らしいんです。パーソナルスペースが極端に狭く、気持ちが高まると息がかかるくらいの距離まで詰め寄ります。奉太郎がどぎまぎするシーンが一話に一度はあるのではないかと思うほど。その近さで、笑ったりジト目になったり膨れたりするんですからたまりません。可愛いです。惚れます。
他にもウイスキーボンボンを食べ過ぎて酔っぱらったり、文化祭の写真部のブースでノリノリでコスプレ撮影したりと、明らかに視聴者を悩殺しにかかってます。水着姿も着物姿もしっかり抑えてますし、ナチュラルに魔性の女ですよ。けしからん。
■恋?
様々な出来事を経て、奉太郎への信頼を深めていくえる。果たしてその心にあるのは信頼だけなのでしょうか。本当に少しずつですが、お互いを意識していくえると奉太郎の距離感の変動を、焦れったいながらもニヤニヤしながら見てしまいます。アニメ最終話、桜を背景に語るえるの、決心めいた「折木さんに自分の居場所を紹介したかった」という主張には、奉太郎と一緒に心を動かされてしまいました。芯の強い女性ってそれだけで魅力的ですよね。
ネット上に溢れる千反田える画像の多さは、そのまま彼女がいかに魅力的であるかを表しているでしょう。「なんだこの可愛い子は!?」と思った方はぜひアニメ『氷菓』をチェックしてみて下さい!
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★記者:つよろく(キャラペディア公式ライター)
(C)米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会