「岬太郎」は、少年ジャンプで掲載され、絶大なる人気を誇っていた『キャプテン翼』の登場人物です。同作品の主人公「大空翼」の盟友でポジションはMF。画家である父、岬一郎の仕事の都合で、全国各地を数知れず転校をしていますが、その反面たくさんの友達もいます。
行く先々でサッカーチームに所属し、どのようなタイプのチームメイトともコンビプレーが出来るほどに柔軟性があり、友達との深い信頼関係もあります。そして「大空翼」のいる静岡県南葛市の南葛小学校(南葛SC)に長期間滞在し、優勝に貢献することになります。
「岬太郎」の選手としての魅力は語るまでもなく、誰もが認める名プレーヤーです。今回は敢えて、選手としての岬太郎ではなく、人間「岬太郎」の魅力について紐解いてみたいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■とにかく優しい
例えば全国大会で優勝した直後に転校した、東京・西峰小学校チームでは、親の教育で習い事ばかりさせられあまり練習に参加出来ないチームメイト(ミツル)が、親に反発してでも練習試合に参加したときに、そのチームメイトが頑張ってチームに貢献しているように、親に見せるようにセンタリングをあげ、彼がゴールし活躍するようにアシストしました。
そのようにどんなチームメイトとも、彼の優しさで信頼関係を築いたことで、どこの地域に行っても元チームメイトから声を掛けられるほどの人気なのだと思います。彼を嫌いだという声を聞いた事がありません。
■とにかく思いやりがある
大空翼と同じ「ボールは友達」という精神のもと、父、岬一郎の仕事の邪魔にならないようにと、練習相手がいてもいなくても、どのような環境であってもリフティング等で遊んでいます。
岬太郎の両親は離婚し、太郎は父、岬一郎に引き取られましたが、小学生にも関わらず、父の事を考え、母、由美子のことは決して口に出さないようにしていました。仕事の都合で何度となく転校しなくてはいけなくなっても、仲良くなった友達と別れを繰り返しても、ワガママなどは言わず、寂しさや弱音も吐かないで、明るく周囲の人に接します。それは岬太郎なりに、周囲の人を自分と同じような寂しい気持ちにさせないようにする思いやりなのだと思います。
■とにかく心が強い
両親の離婚による寂しさ。転校を繰り返すことによる友人との別れの辛さ。沢山の苦しみも葛藤もあったかもしれませんが、岬太郎は我慢をし続けたのだと思います。小学生なのに。それでも、大好きなサッカーで沢山の友人を作り、自分の居場所を作り、輝かしい実績を残します。更に勉強や家事までも、素直に何でも頑張る岬太郎のような人は、そうそういないのではないでしょうか。
心が強いからこそ、岬太郎は人に優しく人望も厚いのだと思います。そんな岬太郎は、私の理想であり目標です。あんな出来た人間になりたいものです。
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★記者:sadalmelik(キャラペディア公式ライター)
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