【アニメキャラの魅力】美麗にして生まれながらの君主の器「鬼龍院皐月」の魅力とは？『キルラキル』

『キルラキル』は、『天元突破グレンラガン』のスタッフがガイナックスから独立して立ち上げたスタジオ『TRIGGER（トリガー）』によるオリジナルアニメです。グレンラガンにも通じる無駄に（？）熱く勢いで押し切る清々しさが人気を集めました。「鬼龍院皐月」は主人公である「纏流子」の強力なライバルです。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■絶対的カリスマ

　皐月は自らが設立した本能字学園を、力と恐怖によって支配します。本能字学園には三ツ星から無星までのヒエラルキーがあり、実力がある者だけが認められ、無星の生徒はその家族にいたるまで、スラムでの生活を強いられます。

　しかし、皐月が本能字学園の頂点に立っていられるのはその支配体制によるものだけではありません。彼女には人を引き付ける圧倒的なカリスマ性があり、特に皐月を取り巻く「四天王」は、実力もさることながら皐月がもつカリスマや、自らも厳しく律する清廉潔白な人柄に引かれて付き従っているのです。

■隠忍自重する心の強さ

　皐月が本能字学園を設立したのは、表向きは世界の支配をもくろむ母親「鬼龍院羅暁（らぎょう）」のための尖兵を作るためです。その裏にある本当の目的は、宇宙より飛来した謎の生命体「生命戦維」に支配された羅暁を打倒するための、自らの私兵軍団を作り上げることでした。しかし、その本心は一切羅暁には見せず、時が到来するまでは羅暁に逆らわない従順な娘を演じきっていました。羅暁に体をもてあそばれてもなお、翻意を見せなかった心の強さは驚嘆に値します。

■人衣圧倒

　皐月は、生命戦維で作られたセーラー服「神衣（かむい）」を着て戦います。その強さはまさに圧倒的。当初は、流子の神衣・鮮血をも上回る強さでした。皐月は、学園の支配者でありながら自ら先頭に立って戦うことも厭いません。保身をまったく考えない皐月の潔さもまた、人を引き付ける要因となっています。

■強さを支える優しさ

　皐月は、自分にも他人にも厳しさを求めます。それはまるで古の武芸者のようです。しかし、その厳しさの中に他人を思いやる優しさも秘めています。また、老齢の執事・揃への気遣いなどを見せることもあります。

　そして、羅暁に反旗を翻した後、ともに戦う四天王への伝言をちょっとお勉強が苦手な満艦飾マコに託したときは、マコの手のひらにわかりやすくひらがなで書いてあげるという、戦時にあっても細やかな心遣いを忘れない冷静さがあります。最終決戦の後、羅暁を倒した流子が宇宙から降ってきたときに、真っ先に受け止めたのも皐月でした。それもまた、強さに裏打ちされた皐月の優しさの表れであったといえます。

■この人になら従いたい

　戦国時代あたりなら、皐月はひとかどの戦国大名にすらなっていたかもしれません。強く美しく、そして魅力的な彼女になら、配下になりたいと願い者も多いはず。かくいう私も、もし皐月様の配下になれたら懐でぞうりを温めるぐらいのことはして差し上げたいと思います。


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★記者：玄Kuro（キャラペディア公式ライター）

(C)TRIGGER・中島かずき／キルラキル製作委員会