『中二病でも恋がしたい!』は、そのタイトルの通り、中二病を患った邪王心眼「小鳥遊六花」とダークフレイムマスター「富樫勇太」を中心とした、ハイテンション高校生達の学園ラブコメディーです。
ヒロインの一人「凸森早苗」はメインヒロインである「小鳥遊六花」の眷属(サーヴァント)を自称し、中学生ながらに高校の部活動に堂々といすわる豪の者。この作品の見所は何と言っても六花と早苗が繰り広げる中二ワールド(拡張世界)での戦闘シーンです。やり過ぎなのでは?と思うくらいのド派手な演出、音響は圧巻の一言なのであります。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■彼女はいかにして中二病に
作中次々と現れる中二病キャラクターの中で、最も深く中二病を愛していながら実は演じている・・・という両極端な属性を持つ早苗。何故彼女はこんなに中二病を愛するのでしょうか?
彼女は元々大金持ちのお嬢様で成績優秀、友人にも恵まれたいわゆる勝ち組女子なのですが、ある日インターネットで知り合った精霊巫女「モリサマー」の愛の言葉を聞き、彼女が書いたマギノギオン(闇聖典)と出会い、それ以降中二病へと覚醒していくのです。その為、モリサマーの正体である「丹生谷森夏」との掛け合いは必見。森夏は脱中二病の高校デビュー、そして早苗はモリサマーの信者で現中二病。物語が進むにつれて恋愛要素が強くなる中、この二人の掛け合いこそが、どこか安心感を与えてくれる癒やし?となるのです。
■お淑やかなお嬢様
作中ところどころに現れるミョルニルハンマー(先端が団子状になったツインテール)を外したストレートヘアの早苗。もしストレートヘアが似合う女性キャラクター部門があれば上位入賞は間違いないでしょう。普段のハイテンションぶりからは考えられない、お淑やかなセリフにどこか背伸びしたような態度、何より見慣れないストレートヘアのカワイイ顔をした彼女の一つ一つの仕草に、胸がキュンキュンする事間違いなしです。
勇太との、日頃の振り回すだけの関係から、普通の先輩後輩の関係になってしまうギャップは、勇太にも我々視聴者にとってもご褒美としか思えないほど、魅力的な早苗なのであります。
■圧倒的な戦闘力
早苗と言えばミョルニルハンマーです。六花同様、拡張世界を自在に展開し、自分の身体の倍はあろうハンマーを、両手に一つずつ持って戦います。勿論自分の妄想世界ですので、かなり自分勝手に戦闘力が上がったり便利な能力がついたりもします。負けるとしたら精神的に「あ、これは勝てない・・・」と思った時だけですね。
六花、森夏、勇太などが次々と現実を見据えながら成長する中、唯一の後輩キャラである早苗の今後の変化には期待せずにいられません。しかし、もし赦されるならば、成人後もミョルニルハンマーを奮い、語尾に『で〜す』と言い放つ、魅力いっぱいの早苗でいてくれる事を節に願うのであります。
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★記者:大宮ジャスティン(キャラペディア公式ライター)
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